研究課題/領域番号 |
05610121
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
村瀬 嘉代子 大正大学, 人間学部, 教授 (70174290)
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研究分担者 |
北村 桂子 カウンセリング研究所, 相談員
最上 澄枝 カウンセリング研究所, 相談員
佐藤 隆一 カウンセリング研究所, 相談員
伊藤 研一 大正大学, 人間学部, 助教授 (60184652)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 子ども / 自我境界 / 超越的存在イメージ / 心の支え / 一般家庭 / 養護施設 / よりどころ / 家族 / 発達 |
研究概要 |
平成5年度は、幼児における超越的存在イメージについて、さまざまな超越的存在を図版にしたものを使用して調査を行った。そこで得られた結果から、超越的存在イメージについての感じ方が「自我境界」という概念によって捉え得る事を示した。 平成6年度は、子どもにおける超越的存在イメージについて、子どもにおける「心の支え」イメージと関係付けて調査研究を行った。調査対象は一般家庭の子どもと養護施設の子どもとした。一般家庭における子どもに関してはその発達傾向について、また養護施設における子どもに関しては、一般家庭の子どもとの共通点と相違について、検討を行った。さらに養護施設の子どもに関しては被調査対象者の人数が少ないことと、一人一人の事情がきわめて個別的かつ複雑でもあるため、事例研究をあわせて行った。一般的家庭の子どものだいたいの発達傾向として、男子は心の支えを、年少の頃は家族に求め、次第に「自分」や、「友人」に分化していく。女子は年少の頃は男子と同じく、「家族」が心の支えとして選択され、次第に「友人」を選択する傾向が増えてくることが示唆された。 それに対して養護施設では、まず回答自体が一般家庭とかなり質を異にすることが明らかとなった。その具体的な現れとしては、回答の選択肢には存在しない「心の支えはない」という答えが少ないながらも存在したこと、および一応選択肢の中の一つを選びながらも今一つその対象にコミットしていない感が強く、あいまいな印象を与える回答が少なからず存在したことなどである。さらに事例研究によって、突っこんだ考察を行った。
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