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日常生活における算数の学校算数の文化差に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610127
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関国立教育研究所

研究代表者

上野 直樹  国立教育研究所, 教育指導研究部, 主任研究官 (40124177)

研究分担者 有元 典文  川村学園女子大学, 文学部・心理学科, 助手 (30255195)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
研究概要

たとえば,「ボール6個とボール3個がありました.かけるといくつになるでしよう.」とか「小学生一人の体重が6〓でした.5人で何〓になるでしょう.」といった意味がなかったり非現実的な問題をネパールの農民,商人,小学生,中学生,日本の小学生に与えた.その結果を要約すると以下のようになる.
まず,ネパールの農民,商人の70-80%以上が,ほぼ全ての項目で,問題が,意味がない,あるいは,非現実的であることを自発的に指摘する.一方,ネパールの小学生(5年生),中学生(7,9年生)の90%以上は,ほとんどの項目で,算数問題の問題点を指摘することなく解いてしまう.これは,日本の小学生(5,6年生)の反応と類似している.
つまり,ネパールの農民や商人は,算数問題の現実性に敏感だが,それと対照的に,ネパールの小,中学校の生徒は,日本の小学生と同じように算数問題を機械的に解いてしまう.その傾向は日本の小学生より高い.このことから,第一に,学校で算数の問題を解くときには,その意味や現実性をモニターしないという傾向は,文化的な普遍性を持つことが明らかになった.第二に,ネパールの小,中学生が算数問題の意味や現実性をモニターしない度合が日本より高かった理由は,ネパール小学校での算数授業のほとんどの時間が機械的に問題を解くということにさかれていることによると考えられる.
なお,すでに研究計画で述べた通り,ネパールの農民,商人,小,中学生のデータは,トヨタ財団研究助成によって本研究研究代表者らによって行われた調査によるものを用いた.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 上野 直樹: "学校文化の言語ゲーム(上)" 児童心理. 2. 131-135 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 上野 直樹: "学校文化の言語ゲーム(下)" 3. 130-136 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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