研究課題/領域番号 |
05610205
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
稲浪 正充 島根大学, 教育学部, 教授 (60026987)
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研究分担者 |
大西 俊江 島根大学, 教育学部, 助教授 (00032508)
西 信高 島根大学, 教育学部, 助教授 (90032630)
小椋 たみ子 島根大学, 教育学部, 教授 (60031720)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 障害幼児 / 親 / 家族 / 障害児・者 / ストレス / 日・英・米比較 / カウンセリング的接近 / 援助 |
研究概要 |
1)親のストレスを測るQRSを用い、その11尺度について、662人の日本の障害のない子の親と378人の障害児の親を比較したが、障害児の親の心的負担が高かった。また、日本と英国の障害児の親(137人)を比較したが、家族の問題では日本の親のストレスが英国の親に比べて低かった(稲浪、小椋、西)。 2)18才までの日本(370人)、英国(106人)、米国(120人)と19才から49才までの日本(99人)、米国(88人)の精神発達遅滞、肢体不自由、自閉症、重度重複(成人期のみ)の障害児の親にQRSを実施した結果を55項目毎に分析した。学齢期、成人期とも、日本の障害児の親は忍耐強く、家族の絆が固かった。一方、英国、米国の親には友人からの精神的支えの強いことが示された(小椋)。 3)新しく作成した「親への援助」質問紙を用い、250人の親に尋ねた。3割の親はわが子の障害を知ったとき、絶望した。親を圧倒的に支えたのは家族であり、その家族の中では配偶者だった。また、子どもが通学している今の時点まで、家族以外に、親を支えてきたのは教師、医師、親の会の人だった(西、稲浪)。 4)66の形容詞を用いた質問紙をわが国の173人の親から回収した。ダウン症児の親が多く選んだのは、「音楽好きの」、「かわいい」、「無邪気な」であり、自閉症児の親のそれは、「かわいい」、「落ち着きのない」、「元気な」であった。障害児の親が共通して多く選んだのは、「かわいい」、「音楽好きの」、「手のかかる」であった(大西)。 5)3親の会にカウンセリング的に関わった。障害を知った直後の親の不安は親の会の指導者により強く支持されていた。また、年少児グループには前向きのひたむきさを、年長者グループには心のゆとりが認められた(稲浪)。
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