研究課題/領域番号 |
05610206
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小笠原 道雄 広島大学, 教育学部, 教授 (10053612)
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研究分担者 |
丸山 恭司 広島大学, 教育学部, 助手 (30253040)
坂越 正樹 広島大学, 教育学部, 助教授 (80144781)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 幼稚園 / フレーベルハウス / フレーベル式幼稚園 / フレーベル運動 |
研究概要 |
本テーマ論究のために、具体的に、次の三個所のフレーベルハウス(Frobel-Haus)における活動(幼稚園の実践)を、文献、R.Westermann;Die Frobel-Renaissance in Thuringen,1943を利用し、解明した。 1.バート・ブランケンブルク(Bad Blankenburg)のフレーベルハウス 2.シュワイナ(Schweina)のフレーベルハウス 3.チューリンゲン=フレーベル協会(Thuringer Frobel-Verein)とオーベルヴァイスバッハ(Oberweiβbach)におけるフレーベルハウス。 次に、チューリンゲン以外への拡がりとして、 1.ドイツフレーベル協会(ベルリン)とそこでの活動(幼稚園の活動)を文献、J.Voβ;Geschichte der Berliner Frobelbewegung,1937を利用してベルリンのフレーベル運動をペスタロッチー・フレーベルハウス(Pestalozzi-Frobel-Haus)を中心に論究した。 全体的傾向として、1.チューリンゲンにおけるフレーベル式(主義)幼稚園活動の特徴としては、フレーベルの幼稚園運営(活動)の形式主義(恩物等の使用法)が強く維持されているのに対して、ベルリンでの運営では、例えば、H.シュラーダ=ブライマンの場合のように「フレーベル理念の継承者」と言われる場合でも、かなり新たな理念(「生活を通じての生活への教育」)、新たな形態による運営がなされている。しかし、これらの理念、形態も、19世紀末から20世紀にかけて次第に「幼稚園の学校化」、教科の「体系化」が進行し、フレーベル式幼稚園の変質がなされるようになる。
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