• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

近世末期場所請負制下におけるアイヌ社会の民族学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610259
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関北海道開拓記念館

研究代表者

出利葉 浩司  北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸員 (40142088)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアイヌ民族 / 西蝦夷地 / 場所請負制 / 山丹交易 / 毛皮獣狩猟
研究概要

本研究は、対象地域を西蝦夷地、時代を近世末期場所請負制下と限定し、近世文献史料にみられるアイヌ民族の生業活動とくに狩猟に関する研究をおこなうことを目的としている。本年度は、基礎資料となる文献の収集をおこない、関連部分をカード化した。
つぎに、「軽物」としてアイヌ側から運上屋へ提出された毛皮獣リストを分析することにより、狩猟された毛皮獣の数量を考えた結果、ヨイチ地域での1828年〜1857年の30年間における狩猟動物とその数量を推測することに成功した。
そこでは、同30年間において、狩猟されたヒグマは1.83頭、また、クマ送り儀礼がまったくおこなわれた形跡がないことがわかった。逆に、キツネ、カワウソなど小型の毛皮獣は、コンスタントに狩猟されていることを数量として明らかにすることができた。
この数字の分析、まとめとしての成果の発表は、とりあえず今年度におこなうものとしては、開拓記念館北の歴史文化交流事業中間報告所収論文がある。これは、北アジア、北米と、広く狩猟民研究をおこなってきた同僚の手塚薫と協議の上、共同で作成するもので、そこでは、アイヌ民族の小動物狩猟が、清朝あるいはロシアの毛皮需要のもとに、松前藩を介しておこなわれていたものであることを強調し、この時期のアイヌ民族の狩猟が少くとも清ロシア帝国という世界史的視野のもとで解釈されるべきものであることを述べた。また、同時に、今後の北東アジア狩猟民研究の一つの方向として、小型毛皮獣狩猟がクローズアップされるべきであることを提示した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 出利葉浩司・手塚薫: "アイヌの毛皮獣狩猟とその北東アジアにおける歴史的位置" 北海道開拓記念館 1993年度 北の歴史・文化交流研究事業 中間報告. 3. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi