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伊勢神宮の成立に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610267
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関愛知教育大学

研究代表者

西宮 秀紀  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60208212)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード伊勢神宮 / 日本書紀 / 遷宮 / 天照太神 / トヨウケ神
研究概要

平成5年度は、伊勢神宮の研究史整理と平成5年の遷宮調査を行う計画であった。まず伊勢神宮の成立に関する研究史の整理を行った。まず研究史の整理から次のことがわかった。最大の論拠である垂仁紀25年3月丙申条の「一云」の記事を検討したところ、従来その文中に見える「丁巳年」は垂仁25年ではなく垂仁26年に当たり、月の干支が合わないため『太神宮諸雑事記』が伝える雄略21年10月の外宮遷座記事に当てはめていた。しかしその記事を検討したところ、トヨウケ神を迎えたのは雄略22年戊午年であり、丁巳年ではないことが明らかとなった。また「紀」の「一云」という文註を調査したところ、この丁巳年を537年にあてはめる説も妥当でないことがわかった。天皇自ら直接伊勢神宮に関わる記事は天武天皇元年(672)六月丙戌条であるが、これは遅くともこの時点で伊勢市方面に皇祖神としての天照太神が成立していたことを示していると考えられ、天武朝以降突然成立するとする説も当たらない。従って何をもって伊勢神宮の成立とするか、という基準も含めて従来の諸説は論拠不十分であり、文献学的方法には限界があることがわかった。遷宮調査に関しては次のことを実施した。8月にお白石持ちの行事に参加し外宮の新殿内を参拝見学し、立地条件について調査を行った。また10月2日伊勢神宮遷御にともなう奉幣の儀を見学調査し、併せて神宮徴古館の御神宝展の展示資料を見学した。11月には伊勢神宮内宮古殿地見学及び斎宮歴史博物館の展示資料を見学できた。以上、当初の計画予定どおり遷宮儀式にともなう社殿参拝見学及び奉幣儀式を実見することができた。また神宝の実物も見学調査することができた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 福岡猛志: "日本古代史新講" 梓出版, 10 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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