研究課題/領域番号 |
05610293
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 北海道開拓記念館 |
研究代表者 |
畑山 義弘 北海道開拓記念館, 事業部普及課学芸員 (90132836)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 集治監 / 樺戸集治監 / 囚人労働 / 月形 潔 / 樺戸監獄 / 道路開削 / 囚人道路 |
研究概要 |
近代北海道の開拓は、明治2年の開拓使設置をその起点とし、同15年の札幌外3県の設置、同19年の北海道庁設置をその画期としながら、明治政府の主導による開拓が進められてきた。3県から道庁設置までの時期において、道路開削などいわば開拓の基礎事業に重点がおかれていたが、そのための労働力として最大限に利用されたのが囚人達であった。 本研究は、集治監の設立(行刑制度、建設、政治犯、囚人外役労働)の実態を明らかにするため記録文書、写真資料の調査を行なった。調査箇所は、網走市立図書館、旭川市立博物館、帯広百年記念館、北海道開拓殉難者調査委員会、釧路市立博物館、国立国会図書館憲政資料室、国立公文書館、国立歴史民俗博物館、財団法人矯正協会、標茶町郷土博物館、北海道行刑資料館、北海道立文書館、北海道大学附属図書館、三笠市立博物館など資料保存機関と囚人労働によって開削された道路の現地調査を実施した。この結果、約500点の(文献・写真)資料の調査ができた。 今回の調査では、囚人労働の問題を、集治監設立や監内における囚人の実態、開拓の基礎事業として進められた道路開削、石炭や硫黄鉱山採掘状況に焦点をあて、そこで使役された囚人労働の実態と役割をほぼ解明することができた。 今後は、これらの収集資料の整理と分析を行ない、本研究課題についてとりまとめ、当館の研究報告書に発表する予定である。
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