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元代の江南についての政治的・社会的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610303
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 東洋史
研究機関香川大学

研究代表者

植松 正  香川大学, 教育学部, 教授 (10036030)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード元代 / 江南 / 税制 / 投下領 / 元典章
研究概要

前後の時代と比較して史料の残存が少ない元代史の研究方法として、明・清代史料の中からいかに元代史料を発掘するかが鍵となっている。明・清代史料を博捜する必要はもちろんであるが、先人によって切り拓かれた成果を有効に活用するのも一つの方法である。台湾の王徳毅氏らによる『元人伝記資料索引』に記される小伝は、限界はありながらその意味で有効な史料を提供してくれる。私はこれの全面的な利用を図り、官職・事績などの事項をすべてカードに採録して、今後の研究に活用できる形に整えた。
個別のテーマの論文執筆は、本年は「元代江南における官・民構造と徴税請負体制」の一編を執筆したにとどまっている。本編は私の元代南中国の研究の出発点と視点を再確認したもので、現在、南京大学元史研究室で中国語訳されつつある。その「官」の中には元代の帝室や功臣が江南に所有した名義上の土地(位下領・投下領)や税が含まれるが、これは決してモンゴル帝室の家政とか直接支配を物語るばかりではない。当時の中国における官・民分かちがたい行政システム、社会システムと関わっている課題であることが明らかになりつつある。この観点から、元代帝室の家政機関の制度的基礎研究と、位下領・投下領の実態、さらにはこれが明代にどのように継承されるかについての見通しがある程度ついた段階である。この部分は本年中には論文として公表するに至らなかったが、今後順次、論文として発表してゆく予定である。
中国近世史上に元代をどう位置づけるかについての考察も、現在編著者の一人として予定されている『宋元時代史の基本問題』の中で明確にしてゆきたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 植松 正: "元代江南における官・民構造と徴税請負体制" 韓儒林博士紀念蒙古史・元史研究論叢. (仮題).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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