研究課題/領域番号 |
05610309
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
山川 廣司 北海道教育大学, 教育学部釧路校, 教授 (30113682)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 紀元前二千年紀 / 東地中海世界 / ミュケナイ・ギリシア / 古代オリエント / エジプト / フェニキア / 海上交易 / ホメ-ロス / アル・ミナ遺跡 / 交易活動 / 商業交易所 / エーゲ海 / ピュロス王国 / エジプト・シリア / 商業交易(場)所 |
研究概要 |
最終年度の平成7年は、過去2年間の研究成果を踏まえ、本課題の研究成果発表の準備に充てられた。前年度までに購入した文献や蒐集した論文などの内容を上記テーマに沿って深化させ、またミュケナイ・ギリシア史研究の先達である太田秀通氏・馬場恵二氏との最終的な研究の打ち合わせ、若手研究者とのパソコンを利用しての情報提供・交換により本研究課題の肉付けと総括を行なった。また2年次までの研究成果をまとめ、8月7日に開催された北海道教育大学史学会第39回大会(於:北海道教育大学函館校)において、「ミュケナイ・ギリシアの交易について」の題目で口頭発表を行なった。 本研究は、紀元前二千年紀の東地中海沿岸地域に展開されたミュケナイ・ギリシアとシリアやエジプトなどのオリエント諸国との間で行なわれていた物的および人的移動・交流の様相や実態をできるだけマクロ的視点から究明することを主たる目的とした。この研究家第を設定するに当たって,従前から前古典古代史や古代オリエント史の個別研究の成果を前提としながらも、よりグローバルな視点から東地中海地域を総合的に捉えることが必要不可欠であるとの認識に基づき考察すべきであると考えた。その上で、史料に乏しいこの時期に関して、このような視点からの研究を遂行するため、考古学・言語学の研究成果も積極的に採り入れながら実態把握に努めた。またミュケナイ・ギリシアと同時代に併存したエジプトやウガリト、ヒッタイトなどの文献史料も援用した。さらに国内でも研究者の数が極めて少ない分野であるため、最新の欧米の研究成果の入手にも努めた。 本課題は極めて広範多岐にわたる内容を含んでおり、3年間という限られた時間の中でその全容を解明するまでには至らなかった。しかし一応研究成果のまとめを作成することができ、本研究がミュケナイ期ギリシア史研究の理解に些かなりとも寄与できたのではないと思っている。
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