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第一次世界大戦前ドイツの社会民主党と家族問題

研究課題

研究課題/領域番号 05610312
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関名古屋大学

研究代表者

若尾 祐司  名古屋大学, 文学部, 教授 (70044857)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
研究概要

本研究について、19世紀末の労導者家族にかんする資料と研究文献を広い範囲にわたって収集する点では予定の成果を得た。とくにベルリン自由大学が所蔵する同時代の貴重な関連文献のマイクロ・フィッシュ、Geschichte der Arbeiterklasseを入手できたことは大きな成果である。これには216点の文献が収録されている。そこには、マリー・ヴェーグナー、アーデルハイト・ポップ、リリー・ブラウンら女性運動家のものをはじめとし、労働者の日常生活や結婚、衛生問題などを検討した、こんにちでは入手の困難な文献が多数含まれている。こうした資料の本格的な分析を早急に進めることが望まれるが、本年度は病気入院と手術のために長期の休業を余儀なくされ、この作業は今後の課題として残された。いずれにせよ、マイクロ・フィッシュを直接に利用することは体力的に大きな負担を伴うから、まずプリント・アウトの作業から始めなければならない。
研究文献の収集という点では、広くドイツ近代史やオーストリア近代史をもカバーしつつ、家族史や女性史の文献収集につとめた。そうした文献を基礎に、ドイツ家族史の研究史を整理する作業をおこなった。解説論文「ドイツ語圏の歴史家族研究とウィーン・グループ」(ミッテラウアー他、若尾祐司他訳『ヨーロッパ家族社会史』名古屋大学出版会、1993年、189-215頁、所収)がこれである。他にも、ドイツ近代史研究における「特有の道(Sonderweg)」論と家族・女性史研究との関連を検討する作業をおこない、論文にまとめた。これらは、いずれも本研究のための予備的な作業である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 若尾祐司: "「ドイツ特有の道」論と家族・女性史研究をめぐって" 名古屋大学法政論集. 154号. 1-28 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] ミッテラウアー他・若尾祐司他訳: "ヨーロッパ家族社会史" 名古屋大学出版会, 258 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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