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ドイツ革命期の義勇軍

研究課題

研究課題/領域番号 05610321
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山田 義顕  大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (70027978)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード義勇軍 / ヴァイマル共和国 / 海軍 / コンスル / 国民革命
研究概要

第一次世界大戦後の革命期からヴァイマル共和国初期にかけて、ドイツでは数多くの「義勇軍」が成立し、政府・軍部の支援のもとに革命派打倒に参加した。その過程で、義勇軍の一部は、しだいに政府・軍部と決裂し、反ヴァイマル共和国の旗幟を鮮明にすることになる。たとえば、1920年3月の「カップ・リュトヴィッツ一揆」にみられるように、義勇軍は、ヴァイマル共和国初期の政治的混乱に深くかかわるのである。本年度は、こうした義勇軍のなかでも、主として海軍の軍人によって構成された義勇軍(エァハルト旅団・レーヴェンフェルト旅団)を中心にして、その実態を探ってみた。
海軍義勇軍の場合、おおむね士官候補生と下級の青年将校がその中核となっており、彼らは、革命への、また革命から生まれた共和国への憎悪心と極端な愛国心を特徴とし、海軍の内外で反体制運動を展開することになる。とりわけ、指揮官エァハルト海軍少佐のカリスマ的個性に絶対的服従を誓う士官候補生や青年将校は、やがて海軍を去って「コンスル」と称する秘密暗殺組織に結集し、指導的政治家の暗殺に参加する。君主国の復活もブルジョア民主主義も感情的に否定する彼らは、「国民革命派」とでもいうべき運動を展開し、「社会的、国民的基盤に立つ新国家」の建設を目標とした。その過程で、海軍義勇軍のメンバーは、民間右翼団体との結びつきを強め、なかには「ナチス運動」に自分たちの理想の実現を託すものも現れる。
なお、暗殺組織「コンスル」の具体的活動、それに参加したメンバーの精神的、政治的立場については、今後の課題としてさらに検討を加えてみたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山田義顕: "ヴァイマル共和国期の海軍-再建期(1920-27)-" 『人文学論集』(大阪府立大学人文学会編). 12. 65-79 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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