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日本古代度量衡の研究-容量篇-

研究課題

研究課題/領域番号 05610342
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関奈良国立文化財研究所

研究代表者

西口 壽生  奈良国立文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 主任研究官 (80000511)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード土器容量 / 容量比 / 法量規格 / 生活様式
研究概要

1、古代土器を対象とした容量の計測算定とデータベース化
(1)7世紀代の編年の基準である飛鳥地域の5つの土器群について、1/1実測図からの算定を行い、パソコンに入力して基礎データを作成した。
(2)飛鳥藤原地域の弥生後期の土器群、古墳時代初頭、同中期の土器群を選んで同様の方法でデータ化した。
2、若干の検討
(1)7世紀の土器の容量比を1/2実測図からの算定結果を基にして算出した結果、この時期の食器の特徴である同一器形の中での法量による大中小の器種分化は、最小のものを1とした場合、容量では1:2:4の関係になっている。また、同一口径での深手と浅手についても容量比が算定できる。
(2)弥生後期と古墳時代初頭ともに煮沸具の大中小が存在し、容量比では余り変化はみられないが、土器群の総容量が増える。容量の増加は煮沸具が丸底化することとの関わりが大きいとみられるだけに、丸底化の要因を熱効率だけから説明するのは不十分であろう。煮沸具・貯蔵具の容量の通時的検討を進めたい。
3問題点と課題
(1)算定方法のかかえる誤差について、同じ土器の1/1と1/2の実測図から得られる容量を比較した結果平均して1/1の法が約5パーセント大きな数値になることが判明した。実際に水などを入れて測定した場合でも、種々の条件で数パーセントの誤差は生まれるから、厳密な実数値の確定は困難が多い。測定値は1/1図からの値により近いことから、容量値の算定は1/1図からの数値を採用するのが次善の策である。一方、容量比については1/2図あるいは1/4図による数値によっても充分であるが、より多くの資料データによる検討が不可欠である。
(2)当初予想したように、この研究は時代を超えた検討によってこそ研究が深化し、容量の持つ生活様式上の意義が明らかになるものである。今後より多くの資料に付いての容量のデータベースの構築が必要である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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