研究課題/領域番号 |
05610352
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
小林 賢次 東京都立大学, 人文学部, 教授 (80036011)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 和泉流狂言台本 / 天理本狂言六義 / 大蔵虎明本 |
研究概要 |
1 天理図書館に調査に赴き、天理体『狂言六義』の原本と影印本文・翻刻本文との対照を行った。これによて、総索引作成上の問題点を確認し、本文を確定した。 2 『狂言六義』総索引作成上の基本方針を決定し、大学院生等に作業を依頼して語〓カードの採取を進めた。現在、5割ほどの進行にとどまっているが、今後、継続して作業を進め、総索引の完成を目指したい。 3 翻刻本文・影印本文を対比しつつ、研究代表者小林自身の手で採取カードの点検・補正作業を行っている。作業の進行に伴い、基本方針を部分的に変更する場合も生じたため、全体的な統一を図った。この作業を通じて、総索引のあるべき姿についても、種種考察をめぐらした。 4 天理本『狂言六義』さらには和泉流狂言台本の語〓としての特徴を探るため、大蔵流狂言台本虎明本や、その他、抄物など中世・近世の諸資料の語〓との比較考察を進めた。和泉流狂言台本のうちでも、祖本としての位置にある天理本と、その後の和泉家古本とではなかり本文が相違している点も認められ、詳細な比較考察は今後の課題となる。 5 以上の基礎的作業と考察とにより、近世初期狂言台本の一つである天理本『狂言六義』の言語的性格について、時代的な特徴、また、流儀による特徴を明らかにし、言語資料としての性格の解明に取り組んだ。これは研究代表者の行ってきた従来の研究の延長線上にあり、その発展として位置づけられるものである。
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