研究課題/領域番号 |
05610365
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
長坂 成行 奈良大学, 文学部, 教授 (90131606)
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研究分担者 |
今井 正之助 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (70112365)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 太平記評判秘伝理尽鈔 / 極秘伝鈔聞書 / 太平記理尽回経 / 太平記理尽図経 / 太平記大全 / 陣宝抄聞書 / 口伝 / 聞書 / 前田藩 |
研究概要 |
1.研究史の整理-『太平記評判秘伝理尽鈔』およびその周辺の書についての研究成果を戦前・戦後を通じて研究文献目録にした。ただし、戦前のもの、および兵法関係については十分な調査をしておらず、今後の補訂を期したい。 2.伝本調査-昨年に続いて前田育徳会尊経閣文庫・小浜市立図書館・天理図書館等の写本の調査と紙焼写真による収集を行なった。これによって『理尽鈔』の諸写本の書誌的調査は九割方、また紙焼写真の収集は六割方終了したが、紙焼写真をもとに諸本の校合を行なうことが今後に残された大きな課題である。ただ書誌調査の過程で諸本についてのある程度の見通しを得ることが出来た。すなわち、18巻本の方が古く、40巻本でも内題・尾題に18巻本の痕跡を残している伝本があること、巻-巻頭の「或記日」とある注記は版本から混入したもので、これを持つ写本は版本の写しである可能性が高いこと、古写本に傍書されている「私云」「口伝云」という注記は、次第に本文化したり、或いは脱落していったりしていること、等が明らかになった。こうした見通しの下で、今後は諸本の校合を行なった上で伝本分類の試集を提出したい。当初予定していた校本の作成は、分量が膨大なため多大な労力を要し、今回の報告書では校本のための底本の翻刻(それも2巻分のみ)を掲載するにとどまった。 3.関連資料の調査・収集-加賀・前田藩にかかわる文庫・図書館を中心に『理尽鈔』の類書のいくつかを見出すことができた。即ち、『理尽鈔』全巻にわたる口伝の聞書(『極秘伝鈔聞書』)、『孫子陣宝鈔聞書』、『太平記理尽図経』の新写本で、これらについては順次報告する予定である。
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