研究課題/領域番号 |
05610372
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
齋藤 茂 (斎藤 茂) 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (30134430)
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研究分担者 |
神鷹 徳治 帝塚山学院大学, 文学部, 専任講師 (00233940)
村田 正博 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (60140464)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 唐詩等 / 唐抄本 / 旧抄本 / 日本漢詩 / 唐詩集 / 『全唐詩』改編 / 日本残存唐詩資料 / 「趙志集」 / 「唐人送別詩」 / 「佚名唐詩集残巻」 |
研究概要 |
当初の目的通りに、『趙志集』の翻字・訳注作業をなし終えた。この訳注を天理図書館発行の研究誌「ビブリア」誌上に発表することを許されて、5年度に上篇、6年度に中篇を公にし、下篇も近く刊行される運びである。さらに『趙志集』の一字索引の作成も終了した。これについては、他の場所を得て発表した。訳注作業の過程で『趙志集』の成立時期や作者の問題、あるいは詩集としての構成やその伝来等に関して、従来言われてきた説を補強する点や、つけ加えうる新たな観点を見出すことができた。また、これらの成果は6年秋に来日した南京大学の周韻初教授を通じて中国側に伝え、同教授を中心に行われている中国での『金唐詩』改訂作業の一助とした。二年間の作業によって『趙志集』に関しては基本的な整理をなし得たと考えている。 園城寺所蔵の『唐人送別詩』については、現在寺外に保管されているために閲覧は許可されなかったが、寺側から写真のコピーを入手することができた。これに基づいて改めて文字を確認するとともに、内容についての詳しい検討を行なっている。一誠堂所蔵の『件名唐詩集残巻』の読解作業と合わせて、いずれ機会を見て、訳注を含めた成果の公表を行なってゆきたい。仏教文献や日本の詩注に引かれた唐詩の逸句の捜輯については、対象が広範囲に渉るため、まだ特に見るべき成果を上げ得ていないが、元来根気のいる作業であるので、引き続き努力してゆく。また、日本に伝来した唐詩人の集の書誌的な検討も、根気よく続けてゆくつもりである。
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