研究課題/領域番号 |
05610377
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中村 捷 東北大学, 文学部, 教授 (20004088)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | X'意味論 / 語彙意味論 / 意味拡張規則 / 意味原素 / 中間構文 / 結果構文 / 意味論 / 意味構造 / 意味受動規則 |
研究概要 |
次の三点について研究し、その成果を報告書として提出した。 1 語の意味構造はX'の式型によって生成され、意味構造は意味元素、定項、変項からなり、さらに、深い構造と浅い構造の二つの構造から成り立っているとするX'意味論の概要を提示した。X'意味論では、深い構造はX'意味論によって直接生成され、浅い構造は深い構造に述語繰り上げや定項の編入などの操作が適用された結果得られる構造で、統語構造に直接結び付く構造である。 2 このようにして得られる意味構造は語の基本意味構造である。語の用法には、基本的な用法ばかりでなく、派生的な用法もあるが、派生的用法の多くの基本意味構造に意味拡張などの意味操作が適用された結果であるとみなすことができる。したがって、意味拡張規則の実態を明らかにしなければならない。意味拡張の具体例として結果構文を考え、この構文は、基本意味構造が一定の意味合成を受けることによって意味拡張が起こった結果であると仮定することによって、その諸特徴を説明する。 3 さらに、X'意味論では、従来の説と異なり、意味構造を静的な対象物と考えるのではなく、動的で様々の意味規則の適用を受けると考える。このような観点から中間構文を分析し、意味原素CAUSEとDOをもつ動詞のみが中間構文に生ずることが正しく予測できること、中間構文の諸特徴がその分析の帰結として説明できることを明らかにした。
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