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英文学におけるオリエンタリズムの系譜

研究課題

研究課題/領域番号 05610378
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 善三  東北大学, 文学部, 教授 (70004033)

研究分担者 斎藤 靖  熊本大学, 教養部, 講師 (40235081)
有馬 哲夫  東北大学, 国際文化研究科, 助教授 (10168023)
石幡 直樹  東北大学, 言語文化部, 助教授 (30125497)
ROBINSON Pet  東北大学, 文学部, 外国人教師
小沢 博  東北大学, 文学部, 助教授 (70169291)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードオリエンタリズム / 東洋 / 異国趣味 / 東方 / 植民地
研究概要

昨年度の個々の研究者によるオリエンタリズム観に関する研究情報交換に引き続いて、今年度は次のような研究成果の発表と討論を行った。斎藤は19世紀イギリス小説に見られる西インドの奴隷の題材を取り上げ、「他者としてのオリエント」の視点から解読を試みた。有馬は西欧人T.S.エリオットの視点から見たインド思想とインド人や東洋人のインド思想との間の微妙な食い違いを指摘した。Robinsonは日本詩の伝統が英米の現代詩に与えた影響について話し、本人を含めた20世紀の英国詩人による、日本の詩形式の受容とその西洋的再生を考察した。鈴木は18世紀英国の文壇を代表するDr.Johnsonを中心に、東洋の社会・文化に対する関心を論じ、古典主義の普遍的人間性探求が東洋文化の再発見にもつながった当時の状況を解説した。石幡はロマン派の詩作品の特徴の一つである異国情緒趣味や東洋への関心を、逆に東洋からの見直しという観点から解釈してみた。また、英国留学から帰国した小沢は英国で学んだ原典考証を生かして、ルネサンス期の芝居の東方への関心や日本への直接的言及などを取り上げ、これまで看過されてきた東方の概念を探った。これらの成果として、小沢は平成5年度の英文学会全国大会のシンポジアムで「The TempestとシェイクスピアのPacifism」と題して発表をした。これは今後加筆して論文とする予定である。また、石幡は本研究に基づき国際文化研究科での後期の講義(Keatsに見る異教と東洋)を行った。以上のような具体的な研究成果の開陳と批評を通じて、共同研究者の知見を統合して従来の西洋からのものに対する、東洋からの見た総合的なオリエンタリズム像の一面を解明できた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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