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フランス第二帝政期の文化論的研究(ゴンクール兄弟とその時代)

研究課題

研究課題/領域番号 05610397
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 仏語・仏文学
研究機関東京芸術大学

研究代表者

斎藤 一郎  東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (60015203)

研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードゴンクール / 第二帝政 / グノー / マチルド(プリンセス) / ナポレオン3世
研究概要

今年度は、まず第二帝政期のフランス音楽事情に関連する資料を集め、さしあたっての成果を東京芸術大学音楽学部紀要『ゴンクール兄弟とその時代III-シャルル・グノーの場合-』に発表しました。日本には資料がとぼしく、さいわいパリに赴く機会(私費)がありましたので、入手に努力しました。
当時テオフィル・ゴーチエがグノーを「混りっけなしの阿呆」と揶揄したことをゴンクールが『日記』で公表して、物議をかもしたのですが、「音楽をとりまく状況」は帝政の文化政策、その繁栄の本質を解明する上で欠かせぬ要素であることがわかりました。グノーはパリ市男性合唱協会「オルフェオン・ド・パリ」の指導にあたっていたのです。またグノーのオペラ『ファウスト』はパリで画期的な成功をおさめましたが、さまざまなオペラ制作の実情は国民大衆の趣味の動向を如実に示し、興味深いものがありました。
第二帝政期の史料はこころあたりの本邦の大学に赴いて調査しましたが、まことに乏しく、わが国の研究者の層が薄いことがあらためてわかりました。それでもかなりの史料を写真に撮らせてもらいました。今後の研究に役立てる所存です。
いっぽう、本邦の古書店からもよい史料を入手しましたが、これらは各機関の研究者の奪い合いで、もしフランスで買えば半値以下であるものが、異常な高値でした。文部省は国立機関が外国の書店から直接購入できるよう規則を改善なさるべきではないでしょうか。私立大学では既に実施しているのです。
今年度は、収集した史料により第二帝政期のブルジョアなるものの実態を研究したいと考えております。「芸術家」が嫌悪したこの階級の本当の生き方・ものの考え方を見る試みです。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斎藤一郎: "ゴンクール兄弟とその時代III-シャルル・グノーの場合-" 東京芸術大学音楽学部紀要.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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