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「現代」制度派経済学研究-市場と制度の動態に関する新しい理論動向をめぐって-

研究課題

研究課題/領域番号 05630008
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 経済理論
研究機関九州大学

研究代表者

磯谷 明徳  九州大学, 経済学部, 助教授 (60168284)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード新古典派合理的行動モデル / 新制度派経済学 / 現代制度主義経済学 / レギュラシオン理論 / 制度の経済学 / 企業主義レギュラシオン / 輸出主導型蓄積体制 / 協調ゲーム論アプローチ
研究概要

本研究の目的は次の2つである。第1に、1970年代から次第に明かになってきた制度と組織への問題関心の高まりに注目し、80年代後半におけるヨーロッパ制度主義の成立ととも提唱された[現代制度主義経済学」とは何かを明かにすることである。第2は、現代制度主義の理論的検討から得られた諸含意を、各国ごとに制度的配置の異なる各国分析、特に第2次大戦後の日本経済の分析に応用する作業を試みることにある。
1.第1の課題は、O・ウィリアムソンに代表される新制度派経済学によって切り拓かれた新たな理論的地平、とりわけ、その企業組織分析を検討の素材にして、現代制度派経済学との対質を示すことを試みた。発表予定の3つの論文によって析出した論点は次の通りである。(1)1970年代からの現代経済学の様々な試行錯誤の中で、新古典派理論(新古典派合理的行動モデル)の精緻化が極限にまで押し進められ、それが一応の完成に到達したことが、逆に<制度の経済学>への新たな関心を生み出すことになった。(2)新制度派の取引費用の理論は、<制度の経済学>への大きな一歩であり、その意義は高く評価されねばならない。だが、それが市場と組織の合理的選択の理論である限り、新古典派の最大化行動仮説からの完全な脱却を果してはいない。(3)それ故、<制度の経済学>が真に担うべき課題は、最大化原理の背景にある方法的個人主義と無制限合理主義に代わる認識論の革新と新しい行動理論の構築に置かれねばならない。
2.第1の<制度の経済学>的視角の戦後日本経済分析への具体的応用については、既発表、発表予定の2つの論文で試論を展開した。ここでは、ミクロ的諸主体の行動を規制・誘導する「企業主義的レギュラシオン」という新たな概念を提起し、それが日本経済全体のマクロ経済動態にどのように結び付いているのかを明かにした。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 磯谷 明徳: "アフター・フォーディズムと『日本型』経済システム" 月刊フォーラム. 第4巻3号. 27-35 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 磯谷 明徳: "「日本型経済システムの『制度』分析‐‐レギュラシオン理論の視点から‐‐" 経済学研究(九州大学). 59巻3-4号(発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 磯谷 明徳: "「現代制度主義経済学ノート‐‐新制度派、現代制度派、レギュラシオン‐‐" 経済学研究. 59巻5-6号(発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 磯谷 明徳: "分岐する現代経済学と<制度の経済学>" 徳山大学総研レビュー. 第6号(発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] S・マーグリン,J・ショアー編: "資本主義の黄金時代:マルクスとケインズを超えて(共訳)" 東洋経済新報社, 326 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 浜砂,細江 編: "現代経済学の伝統と革新" 九州大学出版会(発表予定),

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2025-11-17  

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