研究課題/領域番号 |
05630026
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
池間 誠 一橋大学, 経済学部, 教授 (40002993)
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研究分担者 |
石川 城太 一橋大学, 経済学部, 助教授 (80240761)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | リ-ジョナリズム / グローバリズム / 経済統合 / 世界貿易機関(WTO) / GATT / リージョナリズム |
研究概要 |
当研究の成果は池間誠により6本の論文に発表された。「地域経済統合の理論」は地域経済統合への始発要因を指摘すると同時にどのような国の間で経済統合が行われるかを示唆している。また、自由貿易地域の形成が他国の経済厚生を犠牲にすることなくある国の経済厚生を高めうることを示した。「国際生産特化パターンの確定-多数国多数財ケース-」は直接に経済分裂を扱う論文ではないが、経済分裂が起こった場合にどのように生産パターンが決定されるかを示唆している。「管理貿易化で損なわれる変動為替レートの国際収支調整機能」も直接には世界経済の統合あるいは分裂を扱うものではないが、統合あるいは分裂が結果として保護主義的な貿易政策をもたらす場合には、変動為替レート制がその機能を発揮しなくなり、世界経済が不安定になることを指摘している。"Japan's Trade Policy and Regional Cooperation"は日本の貿易政策とリ-ジョナリズムとの関係の分析を行っている。日本とリ-ジョナリズムの関係が取り上げられている点にこの論文の貢献がある。日本が中心となって積極的な自由貿易政策をとることにより、アジアでの最近のリ-ジョナリズムが保護主義的な動きと結び付かないようにすることがこの論文の主張である。「GATTからWTOへ」及び「世界貿易機関の課題」は1995年1月に発足した世界貿易機関が抱える課題、特に本研究との関連で言えば、最近多く見られる地域経済統合(リ-ジョナリズム)とグローバリズムとの調和、及び、貿易と環境問題の関連に目を向けている。これらの点について世界貿易機関で先進国と開発途上国との調整、妥協がうまくがはかられない場合、リ-ジョナリズムとグローバリズムが相反する形となり、世界経済の発展が妨げられうることを指摘している。
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