研究課題/領域番号 |
05630084
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
門田 安弘 筑波大学, 社会工学系, 教授 (10078991)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 活動基準原価計算 / アクティビティ基準原価計算 / コストドライバー / 原価作用因 / 原価企画 / 見積原価計算 |
研究概要 |
汎用的な適用にたえるような活動基準原価計算(Activity Based Costing:ABC)のシステムのために、多くの会社(とくに自動車産業に属する会社)を訪問取材し、多数の事例を収集し、これをKJ法によって分類・整理することによって、以下のシステムを作成した。 すなわち、KJ法によって、各種のアクティビティ(活動)を認識し分類し、さらに各アクティビティの原価に影響を与えるコストドライバー(原価作用因)を認識し、分類した。その結果、活動基準原価計算のコンピュータシステムをLotus 1-2-3を使って設計した。このシステムは、データ入力からワークシートの保存までシステム内ですべてまかなえるものであり、機能の選択にはメニュー方式を採用し、またシステムの拡張性・柔軟性も配慮したものである。システムの構成は、次のとおりである。(1)データの入力や計算結果の出力を行うための表。(2)計算を行うために表に直接書きこまれた式。(3)全体を制御するマクロ言語のプログラム。 さらにこの原価計算システムは正確な実際原価計算に利用するだけでなく、経営意思決定問題の解決に利用するため、とくに新製品開発段階の原価企画に役立つ原価見積に使えるシステムに拡張した。そのようなシステムは、上記のABCの構想のもとに、やはりスプレッドシートのマクロ言語を使って別に作成した。このようなABCの考えを取り込んだ原価見積システムによって、新製品の設計図が描かれるごとに、その見積原価が迅速に算定でき、設計の改定をより早めることが可能になる。 以上の研究の成果は、出版物としては、次ぺージのようなものに出版されている。
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