研究課題/領域番号 |
05640003
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森田 康夫 東北大学, 理学部, 教授 (20011653)
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研究分担者 |
佐藤 篤 東北大学, 理学部, 助手 (30241516)
伊藤 浩行 東北大学, 理学部, 助手 (60232469)
石田 正典 東北大学, 理学部, 助教授 (30124548)
堀田 良之 東北大学, 理学部, 教授 (70028190)
小田 忠雄 東北大学, 理学部, 教授 (60022555)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 代数曲面 / 整数論 / 有理点 / 線織面 |
研究概要 |
最近の研究のテーマとしては、昭和63年頃より始めた『代数曲面上の有理点の分布の研究』があり、平成5年度には次のような結果を得た: (1).代数多様体、とくに曲面の場合に、小平次元とBatyrev-Maninの幾何的不変量の関係を調べ次の結果を得た: Sを非特異な代数曲面とし、Lをその上のample line bundleとする。このとき幾何学的不変量α(L)の符号とSの小平次元κ(S)は次の関係をみたす: (a)α(L)>0 〓 κ(S)=-∞; (b)α(L)=0 〓 κ(S)=0 or 1; (c)α(L)<0 〓 κ(S)=2. (2).代数多様体の不分岐な被覆で、小平次元が負であるかガロア拡大であれば、上にある多様体に関するBatyrev-Maninの予想が証明できれば、下にある多様体に関するBatyrev-Maninの予想が証明できる事を示した。 (3).代数体上定義され、その体上少なくとも1つ有理点を持つ線織面の構造を研究した: 種数が2以上の線織面については、Mordell-Faltingsの定理から、有限個の代数曲線上の有理点の分布を調べる事に帰着される。したがって、線織面の底は、種数が0また1であるとした。 このような線織面の自己同型群は、丸山正樹により決定されている。そこで、自己同型群を価に持つガロアコホモロジーを詳しく調べた。我々の場合には、線織面が有理点を持つ事から、かなり場合がしぼれ、基礎体上の代数曲面としての構造がわかる。
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