研究課題/領域番号 |
05640327
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
佐藤 禎宏 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (50114161)
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研究分担者 |
堀田 直己 宇都宮大学, 教育学部, 助手 (60157039)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 素粒子実験 / チャーム粒子 / 高エネルギー物理学実験 |
研究概要 |
「600GeV/c π^--エマルション衝突におけるチャーム粒子生成とビューティ粒子の研究」を目的にして、次の項目を実施した。 1。E653実験で得られたカウンタデータに基づいて、本大学担当のエマルション中にチャーム粒子崩壊候補を探索し、166例検出した。ビューティ粒子は検出できなかったが、今後とも測定を続行する。 2。共同研究グループ全体で検出した約760例のチャーム粒子について、データベースを作成した。登録データについて電荷保存則を適用してバックグラウンドの除去を行い、この方法の有効性が示された。 3。E653実験装置のシミュレータを開発した。イベント生成モデルとして、チャーム粒子生成の一体分布やFritiofを使用し、カウンタデータを再現することができた。 4。エマルション中の崩壊探索で検出されたチャーム粒子の分布とシミュレータの結果を比較することによって、エマルション中でのチャーム粒子検出効率を推定した。 5。中性チャーム粒子の崩壊モード、D^0-〉K μ νとD^0-〉K* μ νへの崩壊比率を求め、実験誤差内でE653 1st RUNの結果と一致する結果を得た。 6。チャーム粒子生成の一体分布について、各崩壊トポロジーごとに最尤法を用いてパラメータ決定を試み、Xf分布についてはn〓0.4の結果を得た。pt分布については、運動量推定誤差を考慮に入れた方法を開発することが、今後の課題である。 本研究の結果に基づいて、チャーム粒子の生成断面積と対生成相関について研究を進めることが今後の課題である。
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