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臨界緩和モードとソフトモードが共存する強誘電性相転移の動的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05640391
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
研究機関静岡理工科大学

研究代表者

出口 潔  静岡理工科大学, 理工学部, 助教授 (10033911)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード強誘電体 / 臨界緩和モード / ソフトモード / 相転移
研究概要

1.臨界緩和モードの存在が予想されていた強誘電体LiTIC_4H_4O_6H_2Oの誘電率及び自発分極の測定を行ない、Rhodes-Wohlfarth比を決定した。その結果を基にして、この結晶における強誘電性相転移のメカニズムは変位型であり、臨界緩和モードは存在しないことを指摘した。この結論は、我々の誘電スペクトルの測定結果とも一致した。
2.臨界緩和モードとソフトモードの両方が明瞭に観測されている強誘電体(CH_3NHCH_2COOH)_3CaCl_2の誘電スペクトルを測定し、その臨界緩和モードが過減衰ソフトモードとして理解される事を示した。しかしながら、以前に我々が行なった結晶構造解析の結果はこの結果の相転移機構が変位型である事を示唆しており、今回の結果と食い違っている。精密結晶構造解析を再度行ない、この矛盾点を検討した上で最終的な結論を出す予定である。
3.相転移温度付近で観測される誘電分散が緩和型か共鳴型かで論争されていた強誘電体PbHPO_4の誘電スペクトルを測定し、その分散が緩和型である事を明確にした。この結果、PbHPO_4の相転移機構は秩序-無秩序型である事が結論された。現在PbHPO_4と同型の強誘電体であるPbHAsO_4についても測定を進めており、両結晶の結果の比較を通してPO_4(AsO_4)四面体が相転移に果たす役割を明確にする予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 出口潔: "Rhodes-Wohlfarth Ratio of Ferroelectric Li TLC_4H_4O_6・H_2O" Journal of Physical Society of Japan. 62. 3392-3394 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2020-05-15  

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