研究課題/領域番号 |
05640397
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
吉澤 正人 岩手大学, 工学部, 教授 (30220619)
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研究分担者 |
吉本 則之 岩手大学, 工学部, 講師 (80250637)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 有機伝導体 / 超伝導 / 結晶成長 / 超音波 / 電子格子相互作用 / 強相関電子学 / 強相関電子系 / 有機導体 / 超音波物性 |
研究概要 |
BEDT-TTF系有機導体の結晶成長と低温物性に関する研究を行った。結晶成長に関しては、 1.成長メカニズムの探索を(BEDT-TTF)_2I_3に対して行った。この中で、CT錯体の各種溶媒中での安定性、可視・紫外光吸収係数、モノクロロベンゼンに対する溶解度、αおよびβ多形の熱力学的安定性等の物理化学的基礎データを得ると同時に、電解酸化法による結晶成長のその場観察、さらにアニオン濃度分布の時間変化の測定を行った。これらの研究により、成長セル内におけるCT錯体の形成される場所が、時間とともに移動している可能性が示唆された。 2.育成条件と育成された結晶の対応に関しては、主に電解電流値とドナー:アクセプタ比を変化させ、(BEDT-TTF)2I3の育成された結晶との対応を調べた。結果として、10mA,D:A=1:6の条件で6.5×1.1×0.7mm3という比較的大型の単結晶の育成に成功した。 一方、低温物性に関しては、 3.α-(BEDT-TTF)_2I_3の熱伝導率の測定において、金属-絶縁体転移に対応する熱伝導率の変化が観測された。金属領域ではWiedemann-Franz則に従うことにより、この転移はチャージキャリアの減少によることが確認された。 4.κ-(BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2の超伝導状態を超音波で観測することに成功し、音速変化と磁束状態との関係を論じた。 5.α-(BEDT-TTF)_2KHg(SCN)_4の超音波測定を行い、低温での異常状態を音波によって初めて捉えることに成功し、この異常状態がチャージキャリアの減少と関係することを明らかにした。
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