研究課題/領域番号 |
05640467
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹本 修三 京都大学, 理学部, 助教授 (40027256)
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研究分担者 |
東 敏博 京都大学, 理学部, 助手 (90135517)
中川 一郎 京都大学, 理学部, 教授 (70025279)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 地球潮汐 / 超伝導重力計 / レーザー伸縮計 / 地殻ひずみ / コア・モード / 外核 / 内核 |
研究概要 |
近年、超伝導重力計やレーザー伸縮計などの高精度かつ高安定の観測計器の導入により、重力やひずみの観測精度が著しく向上し、地球潮汐の日周潮帯における流体核共鳴や、巨大地震に伴うコア・モードおよびコア・アンダートーン・モードなどの観測が可能になりつつあり、これらの観測から下部マントル、外核および内核を含む地球深部のダイナミックスについての新たな知見が得られるものと期待されるようになった。しかし、観測精度が向上し、重力や地殻ひずみ変化のより細かい振幅の議論が可能になればなるほど、気象的擾乱などの環境ノイズが観測に及ぼす影響についてのより厳密な検討が必要となってくる。そこで、本研究では、超伝導重力計やレーザー伸縮計の周囲に多数の精密温度計および気圧計を配置し、観測室内の気温分布や気圧勾配が重力や地殻ひずみの精密観測にどのような影響を及ぼすかを定量的に明らかにした上で、地球の自由振動と地球潮汐の中間にあたる1〜8時間の周期帯に着目し、この帯域において気象変化と関係しない重力変化や伸縮変化を見いだすために、本年度に京大理学部構内の超伝導重力計観測室と六甲高雄地殻変動観測室の2カ所の観測室内のそれぞれに、多成分の水晶温度センサーと気圧センサーと設置し、つぎの研究成果を得た。 1.京大理学部構内の超伝導重力計で得られた観測データから、地球潮汐や気象的擾乱を除去したのち、1〜8時間の周期帯における気象変化と関係しない重力変化を見いだした。現在、この重力変化と深発地震発生との関連について、研究を続行している。 2.六甲高雄地殻変動観測室に設置されているレーザー伸縮計の観測データから気象影響を除去して得られた地殻ひずみの蓄積速度は-7×10^<-7>/年であることが明らかになった。
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