研究課題/領域番号 |
05640476
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
秋友 和典 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10222530)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 南極周極流 / 極前線(PF) / 亜南極前線(SAF) / 海底地形 / 熱輸送 / 極前線 / 亜南極前線 / 渦位保存則 / オイラー・ラグランジュの手法 / 密度前線 |
研究概要 |
南極周極流(ACC)を構成する主要な前線の周極構造とその熱・物質輸送に果たす役割を明らかにするため、これらを再現できる高分解能数値モデルにより、南緯20度以南の現実の地形を用いて、季節変動を含む現実的な水温、塩分分布及び風応力場によって流れを駆動するという診断的手法で数値実験を行った。その結果、ACCの前線は南極大陸を一周して連続してはおらず、海嶺や海台など起伏の大きな海底地形に対応して明瞭な前線構造を持つのに対して、海盆など平坦な海底地形の海域では前線が不連続になることが分かった。これら海底地形の起伏に対応したACCの前線は、ほぼf/Hの等値線に沿った流れが、この等値等の海嶺線が影響で収束するのに対して、水平的に収束することで生ずる。更に、これらの前線は周極で完全な水の境界ではなく、これを横切る海水の輸送は、前線が不連続な海域ばかりでなく連続な海域でも存在し、その量はほぼ等しくともに重要であることが分かった。時間平均流によって、これらASF及びPFを横切る正味の熱輸送は、ほぼ0ないしは北向きで、観測による南向きの熱輸送とは一致せず、時間変動流による熱輸送の重要性があらためて確認される。しかし、本研究で明らかになった前線域を横切る水平的な海水輸送は、観測と一致して南向きの熱輸送を担っており、ACCの前線域を横切る熱輸送過程に対して、少なからぬ役割を果たしていることが明らかになった。
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