研究課題/領域番号 |
05640490
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
門倉 昭 (1994-1995) 国立極地研究所, 資料系, 助手 (70185883)
山岸 久雄 (1993) 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (20132714)
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研究分担者 |
行松 彰 国立極地研究所, 研究系, 助手 (70260007)
宮岡 宏 国立極地研究所, 情報科学センター, 助教授 (10150046)
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (20132714)
菊池 雅行 (菊地 雅行) 国立極地研究所, 研究系, 助手 (20270423)
菊地 崇 通信総合研究所, 宇宙科学部, 主任研究官
菊池 崇 通信総合研究所関東支所, 平磯太陽地球環境研究センター, センター長
門倉 昭 国立極地研究所, 研究系, 助手 (70185883)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | オーロラ / イメージングリオメータ / 地磁気共役点 / 電離層電波吸収 / 南北半球の対称性 / CNA / アイスランド / 磁気圏磁場モデル / 磁気圈磁場モデル |
研究概要 |
昨年度に続き昭和基地及びアイスランドのイメージングリオメータデータを光磁気ディスク上に編集コピーし、サマリープロットを作成した。これにより、1993年2月から1995年1月まで、2年間にわたる南北半球共役点でのイメージングリオメータデータベースが整った。 昨年度は南北半球共役点でのオーロラ吸収イメージの相対位置から、地磁気共役点の位置を同定することに成功し、その季節変化が、磁気圏モデルと磁力線トレースから計算される共役点の位置の季節変化と良く一致することが確かめられた。本年度はその物理的意味の検討を行い、この特性は極域の広い範囲にわたり一般的に成り立つことを確認した。すなわち(1)共役点の緯度方向の季節変化は地磁気軸と黄道面とのなす角の季節変化に支配される。太陽風は夏半球の磁力線を押し込むため磁力線のつけ根は昼側では高緯度にずれ、夜側では低緯度にずれる。一方、太陽風の圧力が相対的に小さい冬半球では磁力線が太陽側に引き寄せられる結果、磁力線のつけ根は昼側では低緯度に、夜側では高緯度にずれる。(2)共役点の経度方向の季節変化は、高緯度側につけ根をもつ磁力線ほど太陽風により遠方へ引き伸ばされる性質を反映している。すなわち、磁気圏尾部の一点から出発する磁力線の両半球でのつけ根の地方時を比較すると、つけ根が高緯度に位置する半球では(磁力線が長く伸びるため)つけ根の地方時が真昼に近づく。このため夏半球のPrenoonでは東側に、Postnoonでは西側にづれる。 (1)と(2)の特性を併せると、北半球に投影された共役点は反時計回りの日周運動を行い、夏季(7月)は真昼に最も高緯度に、冬季(1月)は深夜に最も高緯度に位置することになる。他の地磁気共役点(Great Whale River-Byrd基地)でのリオメータ観測により報告されている共役点移動の季節変化も上記特性で説明できることがわかった。
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