研究課題/領域番号 |
05640530
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平島 崇男 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90181156)
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研究分担者 |
坂野 昇平 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30019468)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 超高圧変成岩 / エクロジャイト / コース石 / 蘇魯変成帯 / ドラマイラ岩体 / 超高圧変成作用 / 変成花崗岩 / 蘇魯地域 / 中国 / 超塩基性岩 / 蘇魯帯 |
研究概要 |
平成5-7年度の間、西アルプス・ドラマイラ岩体と中国・山東半島の超高圧変成岩の室内実験を行った。 ドラマイラ岩体の研究では、600枚以上の薄片を偏光顕微鏡で観察し、岩石に記録されている組織から、超高圧変成岩の最高変成条件と地表に上昇する際の減圧時の平衡条件を見積もり、超高圧変成岩の上昇パスをより正確に求めることに成功した。また、後退変成時に角閃石族の新鉱物、鉄ニ-ブ石が形成されていることも見いだした。これらの成果は、1993・94年夏にイタリアで開催された国際学会(第4会国際エクロジャイト会議と国際鉱物学会)の巡検案内書としても利用されている。 中国山東半島の超高圧変成岩の研究では、 1)コース石エクロジャイトの分布範囲から、超高圧変成岩は山東半島北東の烟(Yantai)から青島(Qingdao)を経て南西の五連(Wulian)を結ぶ断層の南西側の東西700km、南北50kmに及ぶことを明らかにした。 2)コース石エクロジャイト以外に、超塩基性岩・大理石・変成花崗岩なども超高圧変成作用を受けていることが判った。特に、山東半島での超高圧変成花崗岩の発見は、アジア初、世界でも2例目である。 3)山東半島の片麻岩のRb-Sr放射年代は、半島地域北部の低圧型変成岩は18億年程度の原岩年代を、煙台-青島-五連断層より南側の超高圧変成岩分布地域の片麻岩700Ma前後の原岩年代と200Ma前後の黒雲母年代を示した。700Ma前後の原岩年代は揚子地塊から頻繁に報告されており、超高圧地域の原岩は揚子地塊に由来することが判った。
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