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細胞間情報伝達物質の合成と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05640662
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能・物性・材料
研究機関近畿大学

研究代表者

神川 忠雄  近畿大学, 理工学部, 教授 (40047006)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアゼチジンアルカロイド / スフィンゴシン / セラミド / 生物活性物質 / 合成
研究概要

近年、脂質は細胞の構造を維持し、エネルギー源となるばかりでなく、生体内での化学情報伝達に関与していることが明らかになってきた。例えば、海綿からスフィンゴシンに由来するアゼチジン型アルカロイドが単離され、そのユニークな構造とアクトミオシンATP酵素を強力に活性化するという生物活性のために注目を集めている。我々はすでに、海産動物から単離されたスフィンゴ糖脂質の合成を通じて基礎的な問題を解決してきたが、本研究はこれらの知見をもとにしてさらに応用的に発展させるために、上記のような細胞間情報伝達物質の全合成を行ない、それらの諸性質ならびに生物活性を明らかにすることを目的として行なわれた。
合成の標的化合物として、海産スポンジ(Penares sp)から単離されたアクトミオシンATP酵素を強力に活性化するアゼチジン型アルカロイド(a)、および二枚貝(Bivalve sp)から単離されたCa^<2+>-ATPase活性化因子(b)を選び、平成5年度はつぎのような成果を得た。
1.キシロースを出発物質にして、(a)の鎖状類縁体(c)の合成方法を開発した。今後、この方法を応用して(a)の全合成を行なう予定である。この成果は反応の選択性から見て、天然物(a)の絶対構造を決定するのに大きく貢献するものと思われる。
2.我々がすでに確立した、アスコルビン酸を出発物質とするフィトスフィンゴシンの合成法を応用してジヒドロスフィンゴシン部分を合成した。また、アスコルビン酸から光学活性alpha-オキシカルボン酸部分の合成に成功した。これらの成果を踏まえて、さらに化合部(b)の全合成を行ないつつある。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Nakashima,K.Hirata,T.Iwamura,T.Kamikawa: "Total Synthesis of(2R,3S,4R)-2-[(2′R)-Hydroxydocosanoylamino]-16-methyl-heptadecane-1,3,4-triol,a Ceramide Part of Sponge Cerebrosides" J.Chem.Soc.Perkin Trans.1. (in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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