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フローインジェクション分析を用いるトリハロメタンの定量

研究課題

研究課題/領域番号 05640688
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分離・精製・検出法
研究機関姫路工業大学

研究代表者

熊谷 哲  姫路工業大学, 工学部, 助教授 (20118011)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードフローインジェクション分析 / トリハロメタン / クロロホルム / 蛍光分光分析
研究概要

水道水中のトリハロメタンはその発ガン性より30ppb以下の濃度に規制されている。そこで水中のトリハロメタンの大部分がクロロホルムであることを考慮し、このクロロホルムをフローインジェクション法により定量することを目的として本研究を行った。
実験 定量は次の2つの反応に基づき、蛍光分光分析により行った。
1.Reimer-Tiemann反応による、共存するクロロホルムからサリチルアルデヒドの合成。
2.生成したサリチルアルデヒドとエチレンジアミンにより形成されるシッフ塩基とベリリウムとの錯体生成。
フェノール濃度、水酸化ナトリウム濃度、加熱温度等の基礎的条件を検討した後、最適条件を決定し、繰り返し精度や検出限界等を確かめた。
これら一連の反応は、内径0.5mmのテフロンチューブ中を流れる5%のフェノールと水酸化ナトリウムを含むキャリヤー溶液(0.58ml/min)で混合・加熱及び冷却を行い、フロー的に進められた。使用するクロロホルムを含む試料は125mulと非常に少量でよい。
生成された錯体は蛍光分光度計内で340nmの紫外光により励起され、440nmの蛍光強度を測定されることで定量が可能となった。検量線の直線性は良好で5ppmのクロロホルムのを含む試料で相対標準偏差0.8%(5サンプル)で検出限界は0.1ppm程度であった。1試料の測定には約4分を要するため1時間で15検体の分析が可能である。
まとめ 本法では水道水中のトリハロメタンの直接定量には感度が不十分であったが、今後、濃縮カラムや高感度の反応等の検討をすることで水道水中や工場排水中のトリハロメタンを迅速に定量することが可能なると期待される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西岡洋: "Reimer-Tiemann反応を用いる水中のクロロホルムのフローインジェクション分析" 環境技術. 22. 599-603 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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