研究課題/領域番号 |
05640767
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
関 隆晴 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (50171327)
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研究分担者 |
磯野 邦夫 東北大学, 情報科学研究科, 助手 (70124550)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 昆虫 / 視物質発色団 / 3-ヒドロキシレチナ-ル / ショウジョウバエ / 光学異性体 / 生成代謝経路 / 高速液体クロマトグラフィー / 光学分割 / 3-ヒドロキシレチナール / 光学分割カラム |
研究概要 |
1.昆虫界における視物質発色団としての3-ヒドロキシレチナ-ル(3-0H-RAL)の光学異性体分布 3-0H-RALを視物質発色団として利用する昆虫の複眼中の3-OH-RALの光学異性体を調べた。その結果、トンボ目、半翅目(セミ)、脈翅目(ウスバカゲロウ)、鱗翅目(チョウ、ガ)、双翅目・長角亜目(カ)、双翅目・短角亜目・直縫群(ミズアブ)ではすべて、(3R)-3-OH-RALのみが使われており、植物界由来の(3R)-3-OH-キサントフィルを直接利用していることが示唆された。ところが、双翅目・短角亜目・環縫群(ハナアブ、ショウジョウバエ、クロキンバエ、寄生バエ)では、(3S)-3-0H-RALが選択的に視物質発色団として利用されており、(3S)-3-0H-B-イオノン環を代謝的に生成して視物質発色団として利用されており、(3S)-3-OH-B-イオノン環を代謝的に生成して視物質発色団として利用していることが示された。 2.ショウジョウバエにおける(3S)-3-OH-RALの生成 飼育ショウジョウバエのレチノイド源として使われる黄色コーンミールにはルテイン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチンが1:0.5:0.1の割合で含まれており、レチノイドは検出されなかった。次に、イ-スト培地にall-trans形レチナ-ルあるいはB-カロチンを加えて飼育した際、ショウジョウバエが水酸化反応によって合成する3-OH-RALの光学異性体を検討したところ、all-trans形3-OH-RALにおける(3S)体の割合は、all-trans形レチナ-ルを与えた場合には約95%、B-カロチンを与えた場合には約90%といずれも高い特異性で(3S)体が生成されることが示された。一方、ll-cis形3-OH-RALにおける(3S)体の割合は、レチナ-ルを与えた場合ほぼ100%であったのに対し、B-カロチンの場合は約95%となり、レチノイドを出発物質とするときとカロチノイドを出発物質とするときでは視物質発色団の生成代謝経路に違いのあることが示唆された。
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