研究課題/領域番号 |
05640774
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 真彦 横浜市立大学, 大学院・総合理学研究科, 教授 (50124673)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | テレメトリー / 水中電波テレメトリー / 魚類嗅球 / 脳波 / ニジマス / 嗅球 |
研究概要 |
本研究は、魚類を材料に用いて、野外の河川で行う自然な行動に伴う中枢神経活動を、水中電波テレメトリー法により記録し、行動との対応を調べることを目的とした。とくに、(1)野外での計測に適した受信システムを開発すること、(2)われわれがすでに開発した脳波計測用の小型トランスミッターを用いて、野外の自然な河川で自由行動している魚から中枢神経活動(嗅球脳波)を記録することを目指した。 本研究者のグループによる従来の水中電波テレメトリーシステムは、実験室内の水槽中からの微弱な生体信号(筋電図・脳波)を、ごく近傍の空中に置いたFMラジオのバ-・アンテナで受信するというものであった(Kudo & Satou 1990;Kudo et al.1992日本水産学会発表;Kudo et al.submitted)が、これを野外の広い環境に拡張するためには、信号の到達距離を飛躍的に伸ばす必要があった。電波は、水中で急速に減衰すること、また、空中へ放射されるのはそのまたさらに1部であることから、従来の空中アンテナで受信するという方式は捨てざるを得なかった。そこで、水中アンテナを川の中に張り、かつ、ブ-スター回路で信号を増幅するという新機軸のアンテナ(Aquaerial と命名)を考案した。この水中アンテナを用いて、野外の水路でテストしたところ、良好な結果を得た(Satou et al.1993;Kudo et al.1994日本水産学会発表;Kudo et al.submitted)。 このように、本研究の特色・独創的な点は、従来からの夢であった野外の自然な環境における魚類の神経活動を、新機軸の水中電波テレメトリー技術を用いて記録した点にある。
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