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分子的手法を用いた食虫類の適応進化と系統分類の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05640789
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 系統・分類
研究機関広島大学

研究代表者

日下部 真一  広島大学, 総合科学部, 助教授 (40153275)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード表現型進化 / 分子進化 / クリスタリン遺伝子 / ロドプシン遺伝子 / モグラ
研究概要

表現型進化と分子進化とのかかわりを探ることを目的として、眼を退化させたモグラ類を実験材料として、眼という器官の分子的基礎となるクリスタリン遺伝子とロドプシン遺伝子をクローニングして塩基配列を決定し、それらの進化速度を推定する実験を試みた。また、哺乳動物の適応放散した年代を推定するため食虫類ミトコンドリアの塩基配列を決定する準備を行なった。
モグラの眼のレンズタンパク質の主要成分であるαAクリスタリン遺伝子は、眼の退化にともなって偽遺伝子化している可能性を強く示唆する結果が得られた。この遺伝子の進化速度を定量的に推定するため、モグラの遺伝子ライブラリーを作成してクローニングを行った。制限酵素による切断パターンの異なる。すくなくとも3種類の孤立なクローンが得られているので、この遺伝子領域が遺伝子重複を行っていることがわかる。現在、これら遺伝子クローンの構造解析を行い、塩基配列の決定を行う準備をしている。
ロドプシン遺伝子は、PCR法により第4エクソン部分をクローニングすることができた。この塩基配列を決定したところ、(1)5か所以上の塩基の欠失があり、(2)エクソン-イントロン境界領域の共通配列である。AGGTに反するAGTGに塩基置換を起こしていること、(3)光受容に本質的な役割を果たすレチナ-ルと結合するアミノ酸リジンがアルギニンにかわっていることがわかり、モグラのロドプシンが光受容タンパク質としての役割を果していないことを強く示唆するデータが得られた。これらの結果を更に確認して、第3エクソン領域をクローニングして、現在塩基配列を決定しているところである。また、ミトコンドリアDNAの抽出にも成功したので新しい系統分類学的知見も得られることが期待される。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takano,T.et al.: "DNA polymorphisn and the origin of proteir polymorphism at the Gpdh locus of Drosophila melarogaster." Takahata,N.& Clark,A.G.(ed.)“Molealar Paleobiology"1993年 362pp. 179-190 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Koga,A,et al.: "Distribution of polymorphic gere duplication at the Gpdh locus in natural populations of Drosophila melarogaster." Journal of Molealar Evolution. 36. 532-535 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takano, T., Kusakabe, S.and Mukai, T. :"DNA polymorphism and the origin of protein polymorphism at the Gpdh locus of Drosophila melanogaster." "Molecular Paleopopulation Biology." ed.by Takahata, N.and Clark, A.G.pp.179-190.Japan Scientific Society Press and Springer-V erlag.(1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Koga, A., H.Baba, S.Kusakabe, M.Hattori, and T.Mukai :"Distribution of polymorphic gene duplication at the Gpdh locus in natural populations of Drosophila melanogaster." Journal of Molecular Evolution. 36. 532-535 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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