• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

真空電子波デバイスのための基礎研究-平面型フィールドエミッタの試作と電子波干渉現象-

研究課題

研究課題/領域番号 05650026
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 表面界面物性
研究機関東京工業大学

研究代表者

宮本 恭幸  東京工業大学, 工学部, 助教授 (40209953)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード平面型冷陰極 / 電子の波動性 / 微細電極 / GaInAs / GaInP / InP / 電子線露光 / 多層レジスト構造
研究概要

本研究は、真空中電子の波動現象を電子デバイスに応用するための基礎研究として、化合物半導体を用いた平面型冷陰極およびそこから放出された電子の波動性の観測を行うための微細電極形成技術に関する研究を行った。
化合物半導体を用いた冷陰極としては、InPデルタドーピング構造および、GaInAs/GaInP/InPヘテロバリア構造の二種類の構造を有機金属気相成長法により作製し、ヘテロバテリア構造において、4vまで再現性よく電圧がかかるようになった。現在再現性をなくす原因は熱と推定され、今後バリアにアルミニウム砒素を使い電流量を下げれば、10v程度までの再現性良好な素子ができると考えられる。電子放出を促進するため素子表面に蒸着する低仕事関数材料としてはセシウム、ランタノイド、バリウム等を試みたが、現時点では真空への電子放出は確認されていない。これは、蒸着時の膜厚制御を行えなかったためと考えられ、今後この膜厚測定を行いながらの蒸着で十分可能になると考えられる。
また、また真空中での電子波干渉現象の観測の基礎として、極微細金属電極構造作製に関する研究を行った。電子ビーム蒸着、電子線ビーム露光、リアクティブイオンエッチング技術を組み合わせて、PMMA/Ge/PMMA多層レジスト構造を可能にし、今までより微細な周期でのリフトオフを可能にした。その結果、電子線ビーム露光装置の限界に近い50nm周期のAu/Cr極微細電極をInP上に形成することができた。また、この微細構造形成技術を結晶成長の前後で行うことをタングステンマークを用いることで可能にし、ヘテロ極微細構造と極微細電極構造の重ね合わせを可能にした。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Hongo: "Ultrafine fabrication technique for hot electron interference/diffraction devices" Jpn.J.Appl.Phys.33. 925-928 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hongo: "Ultrafine fabrication technique for hot electron interference/diffraction devices" Extendede absrtacts of International Conference on Solid State Devices and Materials. 984-985 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Miyamoto: "GaInAs/InP OMVPE regrowth for ultra-fine buried heterostructure with 50nm pitch toward electron wave devices" To be presented at ICMOVPE VII. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 宮本 恭幸: "冷陰極のためのGaInAs/GaInPトンネルダイオード" 第54回応用物理学会学術講演会. (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi