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自由液膜流の乱流遷移現象の解明とこれを応用した液体微粒化法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 05650171
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 流体工学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

東 恒雄  大阪市立大学, 工学部, 教授 (40047329)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード乱流遷移 / 境界層 / 自由液膜流 / 液体微粒化 / 安定性 / 放射状流れ / 回転円板
研究概要

回転している円盤上を流れている液膜が,円盤周端より大気中に放出されてできる放射状自由液膜流れの乱流遷移を調べた。まず,円盤周端より下流に向かうにつれて変化する層流速度分布を数値解析し,液膜はねじれ型速度分布をもっめ流れることを明らかにした。次に,レーザ・ドップラー流速計により液膜内部の速度分布を測定し,数値解析の結果と一致することを確認した。さらに,高レイノルズ数流れにおいて,円盤周端のすぐ下流で急激な乱流遷移が生じることを液面性状の観察より明らかにした。また、遷移に先駆して液面に現れる錯乱波の波長,ねじれ角を明らかにした。現在,これらの遷移が,液面のせん断や気液の相互作用ではなく,液膜内部のねじれ型速度分布に起因して生じていることを明らかにするため,線形安定性理論を適用して調べている。
上記の乱流遷移を応用した液体微粒化法の開発のため,拘束の液膜流れが得られる実験装置を製作し,遷移に伴って液体の微粒化が起こるか否かを調べた。その結果,遷移直後で液膜に穿孔が生じ,孔の中に,粒径20mum程度の微小液滴が飛翔していることを写真撮影して確認した。穿孔が生じる条件(円盤直径,液膜速度,液膜厚さなど)および穿孔のメカニズムについては今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] AZAMA,T.et al: "Laminar-Turbulent Transition of thin Rodial Liquid Film Flow" Proc.3rd World Conf.on Experimental Heat Transfer,Fluid Mechanics and Thermodynamies. 1. 936-942 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 布部誠、東恒雄: "ねじ山形速度分布を有する放射状自由液膜流の乱流遷移に関する研究(第1報,層流速度分布)" 日本機械学会論文集. 59-566B. 3009-3016 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 東恒雄、布部誠: "ねじ山形速度分布を有する放射状自由液膜流の乱流遷移に関する研究(第2報,乱流遷移)" 日本機械学会論文集. 59-566B. 3017-3024 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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