研究課題/領域番号 |
05650215
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
|
研究機関 | 桐蔭学園横浜大学 |
研究代表者 |
竹内 正顯 桐蔭学園横浜大学, 工学部・制御システム工学科, 教授 (70163384)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 物質伝達 / 吸湿繊維 / 水分 / 体温調節 / 衣服科学 / アメニテイ |
研究概要 |
1)測定範囲 試料:綿わた、ウールわた 温度範囲:15〜50℃(吸湿、設定湿度100%) 5〜50℃(放湿、設定湿度 0%) 代表的な吸湿素材で、親水性(綿)のものと疎水性(ウール)のものを選んだ。温度範囲の下限と上限の近くは、湿度発生器の性能と、断熱の困難さから、数値の正確さは劣る。 2)放湿速度 単一のプロセスで、ほとんど一次遅れ応答と見て良い。放湿速度は温度が高いほど速くなる。吸湿速度と併せて考えると、拡散律速と予想される。 3)吸湿速度 2段階のプロセスと見るべきである。拡散律速と思われる第1段と、もっと遅い第2段階とで成り立っている。第1段階の速度は放湿速度の半分程であるが、両者とも温度依存性の特徴から、水分の分圧への関連を思わせる。拡散に密接な現象を予想させる。 4)綿とウールの差異 現状では、はっきりした差は見られない。第1近似としては、素材の差は無いと見て良いかもしれない。 5)今後の展開 完全に乾いた試料の吸湿、完全に吸湿した試料の放湿という条件で測定を行った。若干乾いている試料の吸湿、若干湿っている試料の放湿、あるいはその繰り返し(これが実際に繊維が使われる状況である)を、本研究の結果で推測できることを確かめ、実際の状況につかえるようにする。
|