研究課題/領域番号 |
05650286
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 九州東海大学 |
研究代表者 |
堤 忠民 九州東海大学, 工学部, 教授 (60248606)
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研究分担者 |
松前 博見 九州東海大学, 工学部, 講師 (10199846)
岡野 大祐 九州東海大学, 工学部, 助教授 (00169129)
園田 義人 九州東海大学, 工学部, 教授 (90117143)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 真空 / 絶縁破壊 / レーザー / アブレーション / 放電誘導 / 真空中放電 / レーザ・トリガ |
研究概要 |
本研究の目的は高真空中における再現性の良い実験条件を見出すことである。そのためにCO_2パルスレーザーを高真空中の電路形成の補助手段とした。使用した電源は直流100kV(正極性)、真空チャンバーは外径400mm、到達圧力は10^<-7>Torr台、電極は直径100mmで材質はアルミニウムとステンレスを使用した。CO_2パルスレーザーの最大出力は3ジュール、パルス幅は100nsである。電極間に直流電圧を印加した状態にしてCO_2パルスレーザーをチャンバー内に照射し放電誘導の有無を調査した。チャンバー内圧力、レーザエネルギー、ギャップ等をパラメータとして実験を行った得られた結果を要約すると以下の通りである。 1.CO_2パルスレーザを電極表面に照射すれば放電誘導は可能である。放電誘導はCO_2パルスレーザのエネルギーが高いほど、電極間電圧が高いほど起きやすい。パルスレーザのエネルギーを40%に減衰させても放電誘導は起きる。 2.アルミニウムとステンレスではアルミニウムの方が放電誘導が起きやすい。 3.CO_2パルスレーザを電極空間に照射しても放電誘導は起きない。圧力を10^<-4>Torrにしても同じであった。 4.レーザパルスのエネルギーによって、表面の温度が電極材料の融点に達した時放電誘導が可能となる、という仮定で理論計算すると今回の実験結果をある程度説明できる。 5.同じ条件でも放電誘導が起きる場合と、起きない場合とがある。その原因究明が今後の研究課題である。
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