| 研究課題/領域番号 |
05650303
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| 研究種目 |
一般研究(C)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
電子・電気材料工学
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| 研究機関 | 大阪大学 |
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研究代表者 |
大森 裕 大阪大学, 工学部, 助教授 (50223970)
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| 研究分担者 |
河合 壯 大阪大学, 工学部, 助手 (40221197)
尾崎 雅則 大阪大学, 工学部, 助教授 (50204186)
吉野 勝美 大阪大学, 工学部, 教授 (70029205)
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| 研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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| 研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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| 配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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| キーワード | 有機薄膜 / 有機分子線蒸着法 / 有機超格子構造 / フォトルミネッセンス / 有機電界発光素子 / 量子サイズ効果 / 量子井戸構造 / 励起子 / 超格子構造 / 電界発光素子 / トンネル電流 |
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| 研究概要 |
有機薄膜を繰り返し積層した超格子構造において有機特有の量子サイズ効果を見い出し、電界発光(EL)素子に適用し、その発光スペクトル及び偏光特性に特異な現象を見い出した。以下その概要について述べる。
1)アルミニュウムキノリン(Alq_3)/ジアミン誘導体(TPD)超格子構造においてAlq_3層の膜厚が薄くなるに従い、フォトルミネッセンス(PL)強度は強くまた短波長側に発光が観測された。これは、Alq_3層への励起子の閉じ込め効果と量子化準位により説明される。
2)Alq_3/TPD超格子構造において逆バイアス電界印加時のPL強度はAlq_3層の膜厚が薄いほど電界効果が大きい。このことは印加電界によりAlq_3層の励起子が解離されるために再結合確率が減少し、発光強度が減少するためと理解される。
3)青色の発光を示すシクロペンタジエン錯体(PPCP)/ジアミン誘導体(TPD)超格子構造のPLスペクトルは、その励起波長によりPPCPおよびTPDからの発光が観測されるが、超格子構造においては励起波長によらずPPCPからの発光のみ観測る。これは、PPCP層への励起子が閉じ込めが強くなり発光強度が増すために生じるためと考えられる。
4)PPCP/TPD超格子構造を電界発光素子に適用しその発光スペクトルをヘテロ構造素子と比べると、短周期の超格子構造ではあらたに長波長側に発光が生じさらに、ヘテロ構造の発光は層構造に平行な電界ベクトルを持つTE偏光成分が強いのに対し、短周期の超格子構造では層構造に垂直なTM偏光成分が強いことが判った。PPCP/TPD超格子構造においては分子間の相互関係が強く、短周期の超格子構造においては界面、あるいは分子間相互の効果が大きく現われている。
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