研究課題/領域番号 |
05650328
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子デバイス・機器工学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
米沢 義道 信州大学, 工学部, 教授 (90020982)
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研究分担者 |
橋本 昌巳 信州大学, 工学部, 助手 (20242670)
伊藤 一典 (伊東 一典) 信州大学, 工学部, 助教授 (30043045)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 音響画像表示 / パラメトリックアレイ / 非線形音響 / ヒューマンインターフェイス / 感覚サポート / マンマシンインタフェイス / ヒューマンインタフェイス |
研究概要 |
本研究は、視覚障害者がコンピュータのCRT表示を把握するために有用となる音響表示方式の検討である。 即ち、ビーム状の可聴音をパラメトリックアレイの手法を用いて作製してこれを音声信号等を乗せて壁面(スクリーン)に投射してスクリーン面の一部を第2の音源として散乱音を受聴することによりあたかも壁面の一点から音声が発生している状態を形成するものである。この機能は、別にあるコンピュータのCRT表示の文書内容と一致させることにより位置情報を持った音声とすることで聴覚から文書とそのレイアウトを認識できるものである。 2年間の研究成果を示せば以下のようである。 1.簡単な手法でパラメトリックアレイを構成してビーム状の可聴音を得た。 2.本方式に適する電気音響変換方式として音質の優れた静電型トランスジューサの最適性が示された。 3.反射させる壁面スクリーンとしてビームの集束効果を持つ凹面の形状が最適なことを見出した。 4.本方式による可聴音再生のための最適変換条件が確立した。 5.音響表示位置制御のためのビーム方向制御方式が確立した。 6.投影された音の定位特性が調べられ、通常の音源と同等な定位特性を持つことが明らかとなった。 7.文章内容と同時に文章レイアウト把握がかなりの精度で行えることが明らかとなった。 以上の多くの知見から本方式の視覚障害者への適用の可能性が十分示されたものと信じている。今後、システムの確立とともに、具体的な文書内容について視覚障害者を含めた検討を行って実用性の高いシステムとしたい。
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