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ディジタル磁気記録システムの高密度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05650331
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電子デバイス・機器工学
研究機関愛媛大学

研究代表者

大沢 寿  愛媛大学, 工学部, 教授 (50029336)

研究分担者 岡本 好弘  愛媛大学, 工学部, 講師 (20224082)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードディジタル磁気記録 / 高密度記録 / 信号処理方式 / ハーシャルレスポンス方式 / ビタビ復号法 / PRML方式 / SN比 / 誤り率
研究概要

本研究では、ディジタル磁気記録システムの高密度化を信号処理の面から達成することを目的として、高密度ディジタル磁気記録系に適合したパーシャルレスポンス(PR)方式を組織的に検討し、従来方式のうちで最良の特性を有するPR(1,1,-1,-1)方式(EPR-IV方式)に比べて、更に高密度記録が可能なPR方式の検討を行なった。
まず、高密度ディジタル記録系に適合したPR方式の伝達特性をビット間隔T_bの遅延を表す遅延演算子Dを用いて表すと(1+D^l)^n(1-D^m)(l,m,nは整数)と表すことができる。このようなPR方式についてビットごとの復号法の場合の識別点SN比を求めた。その結果、PR(1,1,0,-1,-1)方式が最良の特性を示し、次いでPR(1,2,1,-1,-2,-1)方式、PR(1,1,0,0,0,0,-1,-1)方式、PR(1,1,-1,-1)方式の順となることが明らかとなった。
次いで、ビタビ復号法を組み合わせたPRML方式を用いた場合のSN比の改善度を求め、これを考慮してPRML方式の識別点SN比を求め比較検討した。その結果、PR(1,2,1,-1,-2,-1)方式が最良の特性を示し、次いでPR(1,2,1,0,-1,-2,-1)方式、PR(1,2,0,-2,-1)方式、PR(1,1,-1,-1)方式の順となることが明らかとなった。
更に、復号器入力雑音のサンプル値間の相関も考慮に入れたPRML方式の誤り率特性を求めた。その結果、PR(1,2,1,-1,-2,-1)方式によるPRML方式の採用により、従来のPR(1,1,-1,-1)方式による場合と比べて誤り率が約2桁改善できることが明らかとなった。
なお、上記の研究は記録媒体の走行方向に記録する長手磁気記録に関する研究であるが、現在媒体面に垂直の方向に記録する垂直磁気記録にPRML方式を適用した場合についても検討中であり、興味ある結果が得られるものと期待できる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 大沢 寿: "光磁気記録における新たなn/m符号と修正ビタビ復号法" 電子情報通信学会論文誌C-II. J76-C-II. 607-614 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 栗原 義武: "復号膜主磁極型単磁極ヘッドによるPRML方式の誤り率特性" 日本応用磁気学会誌. 17. 149-154 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 岡本 好弘: "ディジタル磁気記録のためのM^2符号の反転位置制御による性能改善" 電子情報通信学会論文誌C-II. J76-C-II. 750-756 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大沢 寿: "ディジタル磁気記録におけるパーシャルレスポンス方式の等化特性" 電子情報通信学会論文誌C-II. J76-C-II. 763-766 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大沢 寿: "垂直記録におけるパーシャルレスポンス方式の誤り率特性" 電子情報通信学会論文誌C-II. J77-C-II (4月号掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大沢 寿: "有色雑音の相関を考慮したPRML方式の誤り率" 電子情報通信学会論文誌C-II. J77-C-II (6月号掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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