研究課題/領域番号 |
05650404
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
雛元 孝夫 広島大学, 工学部, 教授 (50031141)
|
研究分担者 |
棟安 実治 広島大学, 工学部, 助教授 (30229942)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 多次元ディジタル信号処理 / 適応信号処理 / 適応フィルタ / 状態空間記述 / LMSアルゴリズム / 画像処理 / 2次元システム同定 / 並列処理 / Roesserモデル / Fornasini-Marchesiniモデル / 空間領域 / 周波数領域 |
研究概要 |
「2次元適応状態空間フィルタとその応用に関する研究」に関連して平成6年度に得られた成果は、以下の通りである。 1.Roesserによって提案された局所状態空間モデルとLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いた3次元適応状態空間フィルタの設計法を開発した。 2.分母分離形3次元適応状態空間フィルタの設計法を開発し計算量の軽減を図った。 3.FornasiniとMarchesiniによつて二度目に提案された局所状態空間モデル(Fornasini-Marchesini第二モデル)とLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いた2次元適応状態空間フィルタの設計法を開発した。 4.処理の高速化のために分母分離形2次元及び3次元適応状態空間フィルタの並列処理向き実現とその適応アルゴリズムを開発した。 5.並列処理向き2次元適応状態空間フィルタを用いた2次元ラインエンハンサを構成し、画像のノイズ低減化に応用して良好な結果を得た。 6.前述の多次元適応フィルタを空間領域仕様による多次元ディジタルフィルタの設計問題に応用して良好な結果が得られた。 このように当初の研究目的のうち、2次元適応状態空間フィルタの設計法の3次元の場合への拡張についての研究はほぼ完了した。多様化については、より一般的な局所状態空間モデルであるFornasini-Marchesini第二モデルに基づく適応フィルタの開発に成功した。並列処理向き実現の開発についても高速アルゴリズムを導出することができた。これらの成果により当初予定した研究目的はほぼ達成されたと考える。
|