研究課題/領域番号 |
05650441
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
國府 勝郎 東京都立大学, 工学部, 教授 (10042764)
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研究分担者 |
上野 敦 東京都立大学, 工学部, 助手 (50232765)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 超硬練りコンクリート / 転圧コンクリート / 締固め / 表面振動機 / 締固めエネルギー / 加速度 |
研究概要 |
本研究は、これまで行ってきた超硬練りコンクリートの締固め性に関する研究を1.締固め性試験方法による混和材料使用の効果の検討、2.締固め性試験方法の施工管理への適用方法、3.表面振動機の締固め機構、の面から発展させたものであり、本年度の研究によって次のことがらが明らかになった。 (1)市販されている超硬練りコンクリート用混和剤の締固め性改善効果について10、20および30℃の温度条件下で、練混ぜ後90分の範囲で確認し、開発した締固め性試験方法がコンクリートの性状変化を良好に把握できることを明らかにした。また、重荷重を受ける版厚の大きな転圧コンクリート舗装の締固めを向上させるために、分級フライアッシュのセメントへの置換が有効であることを明らかにした。 (2)練混ぜ直後および練混ぜ90分後のコンクリートについて締固め性試験と表面振動機による締固め試験を行い、締固め性試験によって得られた締固めエネルギーとコンクリートの充填率との関係は、表面振動機による締固め層の充填性状を良好に近似することが明かとなった。このことを施工管理に適用すれば、締固め性試験によって、経時にともなうフルコンソリデーションに必要な締固めエネルギーE98を把握し、これに応じて締固め条件を設定すれば、所要の充填率を得るための施工条件を知ることが可能である。 (3)締固め性試験によって締固めの限界加速度が存在することを既に指摘しているが、表面振動機による締固め試験によっても2.5g以下の加速度は締固めに寄与していないことが確認された。また、表面振動機の加速度を一定とした場合、表面振動機の質量が大きいほど締固め層の応答加速度が大きく、締固めに加速度ばかりでなく、振動機の質量が影響していることが明らかになった。
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