研究分担者 |
秋山 孝正 岐阜大学, 工学部, 助教授 (70159341)
小林 孝史 関西大学, 総合情報学部, 助手 (90268334)
田中 成典 関西大学, 総合情報学部, 専任講師 (50268330)
広兼 道幸 関西大学, 総合情報学部, 専任講師 (70268332)
宇都宮 智昭 京都大学, 工学部, 助手 (10211773)
杉浦 邦征 京都大学, 工学部, 助手 (70216307)
田村 武 京都大学, 工学部, 助教授 (30026330)
渡邉 英一 京都大学, 工学部, 教授 (30026174)
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研究概要 |
橋梁の建設に当たって,その施工管理は非常に重要なものである。設計計算がいかに精密になされていても,それを実現する施工・仮説管理が杜撰であれば,できあがった橋梁の信頼性・安全性は低いものとなる。本研究は,橋梁の架設管理を数値計算を行うことにより円滑に行おうとするものである。本研究のテーマは大きく分けて二つに分類される。一つは構造解析を行うための有力な手法である有限要素法にファジィ理論を応用しその精度の向上を図ることである。二つ目は,実際の架設段階での施工管理にファジィ理論を応用し,種々の誤差要因の同定とキャンバーや張力の調整量をファジィ理論を用いて決定しようと言うものである。 ファジィ有限要素法の基礎式は完成し,簡単な板の例題でその有効性について検討を行った。ファジィ理論を用いた施工管理法については,斜張橋を対象にそのケーブル張力の調整とキャンバーの調整を容易に行える新しい手法が開発できた。具体的には,ファジィ理論のうち,ファジィ線形回帰分析法とファジィ数理計画法を用いることにより,従来の非線形計画法を用いる方法に比して収束性の改善と計算時間の短縮が可能になった。このファジィ線形回帰分析を用いた方法を誤差要因の同定に用い,ファジィSI(System Identification)法を開発した。さらに,ファジィケーブル張力調整法を用いて昼間の施工の可能性についても検討を行い,そのための実用的な温度計測法の提案を行い,昼間施工の実現に関する有益な示唆を得た。さらに,ファジィ推論法を用いて,従来経験に頼っていた送り出し架設法の自動化を試み,実用性の手がかりを得た。
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