研究課題/領域番号 |
05650568
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野口 孝博 北海道大学, 工学部, 助教授 (10113599)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 多雪寒冷地域 / 高令者 / ライフスタイル / 居住形態 / 集住様式 / 住宅計画 / 集合住宅 / 住環境 |
研究概要 |
概ね予定通り研究を遂行することができた。北海道における都市高齢者の居住実態をとらえるために主に札幌市および周辺都市圏において、さまざまな形態の集合住宅に住む高齢者を対象に住生活調査を実施した。その結果、比較的元気な老人たちは種々の工夫をしながら現状の集合住宅において自立した生活を楽しんでいること、同時に高齢者の生活に適した住宅、住環境の整備が遅れている実態も明らかになった。本研究で明らかにし得た主な点および課題は以下の通りである。 1.都市の高齢者は、単身にしろ夫婦にしろ比較的体の健康を保っているかぎり自立した生活を望んでいる。そのために居住場所も買い物や病院通いなどに便利な所、住宅も維持管理の心配のいらない集合住宅をえらぶ傾向がつよいなど、自分たちで生活の仕方を工夫している状況が明らかになった。 2.特に近年は、高齢化してから郊外の戸建住宅を引き払い、交通の便利な民間の分譲マンションに住み替えるケースがふえていること、またその主な理由に雪処理の苦労や住宅の維持管理から逃れられる点が挙げられており、集合住宅が指向される理由として雪国の事情が大きく影響していることが明らかになった。 3.雪国において高齢者が概して集合住宅を指向する傾向のつよいことが明らかになったのは注目されるが、しかし現状の集合住宅は、共有空間のつくられ方にしても、住戸の規模や設備にしても高齢者の生活に必ずしもふさわしい形になってはいないことも同時に明らかになった。 4.高齢者の住み方として集合住宅に高齢者が孤立してすんでいる場合、高齢者同士が集まってすんでいる場合のほか、はじめから高齢者と他世代との混住を目的として供給されている集合住宅が現れて来ており、居住者の評判もよく今後の動向が注目される。 5.高齢者の独特の生活様式にふさわしい集合住宅の開発、供給が急がれると同時に、今回明らかになった多様な住要求についてさらに詳細に検討することが今後の課題である。
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