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イタリア・ファシズム期における住宅デザインの役割についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 05650598
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関筑波大学

研究代表者

鵜沢 隆  筑波大学, 芸術学系, 助教授 (30193858)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードイタリア / ファシズム / 合理主義建築 / 住宅デザイン / 都市政策 / 国家の建築 / ファシスト建築家組合
研究概要

1.イタリア近代建築運動に関する基礎資料の収集について:すでに収集した文献資料に加え、特に住宅デザインに関する文献(例えばG.テッラーニ、F.アルビーニ、L.クアローニ、G.ヴァッレ等の住宅作品に関する文献)を中心に資料の充実を図った。
2.1920・30年代のファシズム体制下におけるイタリア合理主義建築運動の成立とファシスト建築家組合との関係について:G.テッラーニ、A.リベラ等による「グルッポ7」の宣言文が、ヨーロッパ諸外国の近代建築運動からの直接的な影響の産物であると同時に、ファシズム文化という新たな「秩序」を求めたイタリア固有の社会的な文脈の中で翻案されたものであったことをいくつかのキーワードを中心にして分析し、確認した。さらには、そうした建築運動の具体的な展開をファシスト建築家組合の後援による第1回イタリア合理主義建築運動展(1928年)の組織とその展覧会構成とを検討することで確認し、その第2回展(1931年)を30年代のイタリア近代建築運動の最初の変質の契機として位置付けた。
3.建築ジャーナリズムにおける建築論争について:『建築と装飾美術』誌の改編と『建築』誌の創刊、さらには『カサベラ』誌の創刊の経緯を辿り、イタリアの近代建築論争の軌跡を検討し、近代建築派、ノヴェチェンティスト(1900年代派)、アカデミシャンの間での「国家の建築」像の違いを確認し、ムッソリーニの「国家の芸術」についての宣言の建築界におけるさまざまな陣営からの反応をそれぞれの言説の中で明らかにした。
4.ファシズム政策と住宅建設について:ファシスト都市の建設を目指したローマとミラノの都市改造を、ローマにおける「リットリオ宮」の建設が象徴する政治都市としての都市改造ならびにICP(国民住宅普及公社)の活動に対して、ミラノにおける「ミラノ・ヴェルテ」計画でのG.パガーノやF.アルビーニ等の住宅建設を中心とした都市改造とを対比的に位置付けた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鵜沢 隆: "モダニズムとファシズム" 日伊文化研究. 32. 48-57 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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