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逆位相構造をもつ規則合金における長周期変調構造

研究課題

研究課題/領域番号 05650624
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属物性
研究機関いわき明星大学

研究代表者

渡辺 傳次郎  いわき明星大学, 理工学部, 教授 (50004239)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード長周期変調構造 / 逆位相構造 / 格子変調 / 結晶構造像 / 規則合金
研究概要

1.CuAu合金: 35〜65原子%Auの組成範囲にわたるCuAuIIの電子回折図形には周期的な逆位相構造による斑点の分裂のほかに<101>方向に周期約6nmの格子変調を示す衛星反射が現れるが、低倍率の電子顕微鏡像にはこれに相当するコントラストが<101>にほぼ直角な方向に観察された。さらに高分解能結晶構造像では、このコントラストに沿つて格子面の著しい湾曲が見られた。この湾曲が転位の存在によるものであるか否かについては今後明らかにしていく予定である。
2.(CuAu)-Ag3元合金: 5〜15原子%Agを含む(CuAu)-Ag3元合金のCuAuII型構造においてしばしば<100>方向の周期約7〜20nmの格子変調を示す衛星反射が現れ、これに対応して電子顕微鏡像には1辺が7〜20nmの長方形のブロツク状コントラストが観察され、ブロック内に周期2nmの逆位相境界のコントラストも観察された。さらに高分解能結晶構造像を観察してブロック組織の原子配列を調べた所、回折図形に現れる衛星反射はブロックとブロックの境界面(厚さ2〜3nm)とブロック内部の結晶構造の違いに起因することが分った。すなわち、境界面とブロック内部の格子面間隔に8〜9%の差があることが回折図形からも結晶構造像からも確認された。また、高分解能電子顕微鏡による予備的な局所元素分析を行った結果、第3元素として添加されたAg原子ブロック組織の領域に偏析しており、それがブロック組織の生因になっていることが分った。
3.補助金により購入した画像処理用コンピュータなどにより結晶構造像をデジタル画像としてコンピュータに取り込み、フーリエ変換により極微小領域の回折図形を得ることが可能となった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺 傳次郎: "Modulated structures in the Cu-Au and (CuAu)-Ag alloys with antiphase structues of CuAu(II)type" Ultramicroscopy. 52. 465-472 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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