研究課題/領域番号 |
05650672
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 正志 京都大学, 工学部, 助教授 (30151624)
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研究分担者 |
乾 智行 京都大学, 工学部, 教授 (60025989)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | グリコサーマル法 / 超微粒子 / 複合酸化物 / ランタニドアルミニウムガーネット / ランタニドガリウムガーネット / リチウムニオベート / リン酸チタン / 正方晶ジルコニア |
研究概要 |
グリコサーマル処理による複合酸化物等の生成を検討し、以下のことを見いだした。 1)アルミニウムアルコキシドと酢酸ランタニドのグリコサーマル処理により、報告例のないサマリウムやユウロピウムを含めて、一連のランタニドアルミニウムガーネットが合成できる。 2)ガリウムアセチルアセトナートからも対応するランタニドガリウムガーネットが合成できる。 3)グリコサーマル法で合成したアルミニウムガーネットとガリウムガーネットを比較すると、前者の方が微粒子であるが、後者は粒径の均一な単分散超微粒子である。 4)グリコサーマル法でリチウムニオペート等の種々の複合酸化物の結晶性微粒子が合成できる。 5)グリコサーマル条件で複合酸化物の結晶が生成するのは多くの場合、塩基性酸化物を与えるイオンと酸性酸化物を与えるイオンの組合せである。 6)燐酸トリエチルと種々の金属アルコキシドまたはアセチルアセトナト等の反応では多くの場合金属燐酸塩の結晶を与える。この系で非常に多くの新規燐酸塩の生成を確認した。 7)燐酸トリエチルとテトラエトキシチタンのグリコサーマル処理において、高温(250-300℃)では報告例のない結晶性燐酸チタンが生成し、低温(〜200℃)では、層状構造をもつα-燐酸チタンのグリコール誘導体が生成する。 8)硅酸テトラエチルとアルミニウムアルコキシドの反応では、硅素を含むベーマイトのグリコール誘導体が生成し、硅素は層構造に欠陥を生じさせる。 9)ジルコニウムアルコキシドのグリコサーマル処理では正方晶ジルコニアが生成するが、グリコールの替わりに無極性溶媒を用いても正方晶ジルコニアが生成する。
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