• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

乾式超微粉砕における粉砕助剤の設計

研究課題

研究課題/領域番号 05650742
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学工学一般
研究機関山形大学

研究代表者

長谷川 政裕  山形大学, 工学部, 教授 (50007209)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード粉砕助剤 / 超微粉砕 / 振動ミル / 比表面積 / アルコール / 多変量解析 / 振動ボールミル
研究概要

本研究は,わずかな添加量で粉砕性が飛躍的に向上する,いわゆる粉砕助剤をエネルギー的に極めて非効率である乾式超微粉砕プロセスに積極的に利用しようとするものである。すなわち,本研究では粉砕助剤としての効果が比較的大きい種々のアルコール類を用いて乾式超微粉砕を行い,より多くのデータの蓄積を図ると共に,多変量解析法等により粉砕性と粉砕助剤の物性との関係を検討し,粉砕助剤設計のための指針を得ようとするものである。
粉砕実験は,振動ミル,窒化ケイ素製のミルおよび粉砕媒体を,粉砕助剤にはメタノールやエタノールなど炭素鎖長の異なる5種類のアルコールを主に使用し,粉砕試料は長石,石英,石灰石およびアルミナを用いた。以下に得られた主な結果を示す。
1)アルコール類はいずれの試料対しても助剤効果を示すが,その効果の程度は助剤の種類およびの添加量によって大きく異なる。2)助剤を添加した場合でも,長時間の粉砕によって比表面積が低下する逆粉砕現象が現れる。3)助剤の種類およびその添加量によって異なる最大比表面積値が存在し,その最大比表面積値は添加量の増加と共に大きくなる。すなわち,助剤としての最適量は砕料の微細化に伴って増加する。4)長石および石英に対しては1-ブタノール,石灰石に対してはメタノールが比較的良好な助剤効果を示すのに対して,アルミナはいずれのアルコールについても助剤効果は同程度であった。5)粉砕産物の安息角は比表面積の増加と共に減少し,助剤添加によって砕料の流動性が良好になる。6)多変量解析によって,アルコール助剤の物性の中で,双極子モーメントと分子容との比,蒸気圧および表面張力との間にある程度相関が認められることがわかった。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 長谷川政裕: "長石の乾式超微粉砕における液体粉砕助剤" 化学工学会秋田大会研究発表講演要旨集. 244-245 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長谷川政裕: "長石の超微粉砕におけるアルコール粉砕助剤の効果" 粉体工学会誌. 30. 570-575 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長谷川政裕: "石英の乾式超微粉砕におけるアルコール類の助剤効果" 化学工学会第59年会研究発表講演要旨集. 144- (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MASAHIRO HASEGAWA: "Liquid Grinding Aids in Dry Ultrafine Grinding of Feldspar." Proceeding of the the Soc.chem.Eng., Japan at Akita. 244-245 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MASAHIRO HASEGAWA: "The Effect of Alcohol Grinding Aids on the Ultrafine Grinding of Feldspar." J.Soc.Powder Tech.Japan. 30-8. 570-575 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MASAHIRO HASEGAWA: "The Effect of Alcohol Grinding Aids on Dry Ultrafine Grinding of Quartz." Proceedings of the 59th annual meeting of the Soc.of Chem.Eng., Japan at Sendai. 144 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長谷川 政裕: "石英の乾式超微粉砕におけるアルコール類の助剤効果" 化学工学会第59年会研究発表講演要旨集. 144- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 長谷川政裕: "長石の乾式超微粉砕における液体粉砕助剤" 化学工学会秋田大会研究発表講演要旨集. 244-245 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi