研究概要 |
(1)プロトタイプの作成 実存の共沸蒸留プロセスの中で最も多い,不均一2成分共沸物を利用する共沸蒸留に限定し,かつ,必要な物性値はすべてデータベース中に存在するものとして,共沸蒸留プロセスの開発支援システムのプロトタイプを設計し,パーソナル・コンピュータ上にプロトタイプを作成した。 (2)データベースおよび疑似データベースの作成 上記の判定に必要な物性値を収集し,1,706件の純物質物性,18,279件の2成分共沸温度と組成,921件の3成分共沸温度と組成を持つデータベースを作成した。 必要な物性がデータベース中に存在する場合にはそれを出力し,存在しない場合には推算して出力する機能を持ち,見かけ上の操作はデータベースの検索と全く同じであるようなシステム(疑似データベースと呼ぶ)を作成した。 (3)エントレーナ選択支援システムの評価 不均一2成分共沸物を利用する場合に限定してエントレーナの選択を行い,実プロセスで用いられているエントレーナと比較して,本システムの評価を行った。 (4)不均一3成分共沸物を利用する場合への拡張 不均一2成分共沸物を利用する共沸蒸留の次に多く実在する不均一3成分共沸物を利用する共沸蒸留に対して支援システムを拡張した。
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